2009/09/10 (Thu) 11:35
毎日新聞社
2009年4月
運命の13秒。人々はどこへ消えたのか?
13時13分、突如、想像を絶する過酷な世界が出現した。陥没する道路。炎を上げる車両。崩れ落ちるビルディング。破壊されていく東京に残されたのはわずか13人。なぜ彼らだけがここにいるのか。彼らを襲った“P-13 現象”とは何か。生き延びていくために、今、この世界の数学的矛盾(パラドックス)を読み解かなければならない!
張りめぐらされた壮大なトリック。論理と倫理の狭間でくり広げられる、究極の人間ドラマ。“奇跡”のラストまで1秒も目が離せない、東野圭吾エンターテインメントの最高傑作!
相変わらず読みやすく、夢中になって読むことができます。
「張り巡らされた壮大なトリック」が何のことを言っているのかはわかりませんが、パニック小説としてはかなり楽しめると思います。
SFファンが好みそうな小難しい理屈もほとんどなく、無難なキャラ設定で、映画化を想定して作られたのかな?とさえ思えてしまいます。
考えさせられるテーマも含まれており、私も読みながら常に考えていました。
結構問題的な発言も多く(一歩間違えると女性蔑視ともとられそうなものとか)、だからこそ読む価値があるともいえるのではないでしょうか。
作者は決してそれを肯定しているわけではないのですから。
原因はどうあれ、大災害は起きないとは限りません。
その心構えといっては大げさかも知れませんが、こんなこともありえるかもと感じるだけでも損はないと思います。
内容★★★★
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