2011/06/02 (Thu) 13:36
すばる舎
2011年3月
日本人にとって日本語は、感覚的に、自然に使えるものです。ですが、それ故に、細かい「しくみ」や「ルール」にはなかなか目が向きません。
本書では、しっかり分かっておきたい「てにをは」のルールや、正しく使えないと恥ずかしい「敬語表現」などを、今まで気づかなかった「しくみ」や「ルール」から丁寧に解説。日本語に対する新たな発見が必ずあり、日本語の面白さ、奥深さを感じられる一冊です。
第1章 日本語のしくみを決める「てにをはルール」-文法(どっちがベタベタ?「~を触る/~に触る」-「を」と「に」の違い/どっちがすごい?「イチローに会う/イチローと会う」-「に」は片想い、「と」は両想い? ほか)/第2章 「五感で感じる!」豊かで面白い日本語-音と文字(増水お願い、鯛超悪い?-日本語変換のおもしろさ/毎日いろいろ「今日は何の日?」-数の読み方、語呂合わせ ほか)/第3章 言葉の選び方でニュアンスが変わる絶妙な日本語-語彙(受験のお弁当は「トンカツ」?-験を担ぐ言葉/今日の授業は「お開きにします」?-めでたいときには避ける「忌み言葉」 ほか)/第4章 「やっぱり難しい?」でも「使いこなしたい!」敬語表現-敬語(「電車が参ります」なんで電車に敬語を使う?-聞き手に敬意を表す「丁重語」/「ご連絡してください」と「ご連絡ください」-尊敬語と謙譲語 ほか)/第5章 「意外なルール?」自由で懐の深い日本語-表現(「売りません、買うだけです」ってどんなこと?-「省略のセンス」が問われる日本語/「ほら、ここは徐行だよ」いろいろな「省略命令形」-「命令」にもいろいろな形がある ほか)
読みやすく、わかりやすかったです。
まさにタイトルの通り、何気に使っている言葉を改めて考えてみると、確かに難しいかも。
日本語って共通語にはなりにくいかも。
英語に比べ、感覚やニュアンス寄りなものが多い気がします。
ロールの縛りもゆるいし、外国語の取り入れ方にも節操がないし(だいたい、「ラムネ」と「レモネード」とか2通りって何?)…。
数え上げればきりがないけど、英語とは全然似ていませんね。
日本人がなかなか英語が上達しないのも、なんとなく納得できる気もします。
日本人のリズムが2拍子というのには、目からウロコでした。
それはそうと、40の問Dの答「オムライス」は「オムライスのお客さん」の間違いだと思うのですが…。
内容★★★★
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