2010/06/29 (Tue) 00:16
文藝春秋
2010年4月
「異父兄がプラハに住んでいる」。母の奈緒子が打ち明けた、家族の秘密。母を亡くした28歳の榛名は一人でプラハに旅立った。正体を隠して、兄・聡をガイドに雇った榛名。榛名、奈緒子、そして聡といくつもに視点を変えて描かれる家族の歴史。二人の人生には哀しくも美しいドラマが隠されていた。
読んでいるとプラハに行ってみたいなと思わせてくれます。
美しい風景は心に浮かびますが、それゆえか、登場人物たちの印象は薄く感じました。
あまり心情に触れられていないというか、感情移入しにくいというか。
7章あり、それぞれ主人公が変わり、違う角度から物語を見られるのはよいと思うのですが、出来事中心で、私にはちょっと人物の描き方が物足りないかな、という印象でした。
内容★★★
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