2010/09/16 (Thu) 21:39
講談社
2010年4月
奥松島に住む仙台箪笥職人・井上孝夫のもとへ、箪笥修理の仕事が入る。名古屋の旧家・正岡家が所有する、使われていない別荘へ箪笥を受け取りに行った井上。だが、その夜、修理を依頼してきた別荘の管理人は何者かに殺害されてしまった……! さらに、その箪笥を追って奥松島へやって来た男も死体となって発見される。「事件の鍵は箪笥にあり」と考える正岡家の依頼を受けた浅見は一路、奥松島へと向かうのだった――。
三角形がタイトルだけに、浅見光彦も三角関係に巻き込まれるのかな、なんて思ったりしましたが、それはなかったです。それらしき女性が2人も登場するのにね。残念。
ケータイを所持していることにも触れられていて、一応刊行順に時間は流れているのかな、と。
推理モノとしては普通といった感じですが、登場人物たちに気持ちのいい人たちが多く、殺人事件があったにも拘らず、なんとなくほんわかしたムードが漂っている気がしました。
それがこのシリーズの味なのかな?
今回は、浅見光彦さん、かなり金銭面でも優遇されてます。
ほとんど地元といっていい名古屋が舞台のひとつでしたが、そのモデルの場所の見当はつきませんでした。
奥松島のほうの方言はあったのに、名古屋弁はなかったのが、残念というか、気になりました。正岡さんたち、ずっと住んでるはずですよねぇ。
でもまあ、今回の終わり方は嫌いじゃないです。
内容★★★★
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