2011/05/26 (Thu) 14:59
集英社 新書ノンフィクション
2010年12月
世界各国の紛争地域を取材してきた著者が、最愛の妻をくも膜下出血で亡くすまでの看取りの十日間を記録したノンフィクション。世界中で多くの生と死を見続けてきた著者だったが、迫りくる妻の「死」には、ただひたすら戸惑い、動揺し、取り乱すばかりだった。回復の兆しはなく、意識も戻らぬまま、脳死に陥る妻。著者は、妻の「その瞬間」までを詳細に記録することで、過酷な現実と向き合うことを選ぶ。
誰にでも訪れる「死」。
いつかは私も身近な死を目の当たりにしなければならないときが、多分来るでしょう。
様々な「死」を見てきた著者でさえ、妻の死には取り乱し、崩れてしまいます。
やはり、他人の死と身内の死では受け止め方も全然違うのでしょうね。
私に耐えられるのかどうか…。
心情を赤裸々に綴っているこの本を読んで、毎日のささやかな幸せを大事にしていこうと、改めて思いました。
内容★★★★
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