2011/06/16 (Thu) 21:58
集英社
2011年4月
転校してきたばかりの小学5年生のみなとは、学校になじめず、家では病的に潔癖症の継母につらくあたられる日々を過ごしていた。ある日の放課後、街中で会ったのは同級生の悟。悟は妙に大人びて、いろんなことを知っているクラスの物知り博士だった。ふたりは、偶然つかまえた迷子のレース鳩を、飼い主のもとに届けに行き、そこでオランダ人の父を持つ美しい少女・ユリカに出会う。ユリカはふたりに「この街が大嫌いなの」と打ち明け…。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、小さくて大きな冒険。
友達になるきっかけとか、とてもリアルに感じました。
現実から逃げ出したい自分と、そのきっかけとしての鳩レース。
しかし、2部構成とは…。
現実はそうなんだろうけど、あの少年のときのまま終わらせて欲しかったような気持ちもどこかにあります。
あと、大人の悟の、猫に対するレース鳩の言い分は、少し納得いかないかな。もっとひどいことをしてるほうを先に責めろっていうのは…。
内容★★★
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