2010/04/19 (Mon) 11:54
メディアファクトリー
2010年1月
この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする…。ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。恩田陸が描く、美しく不穏なゴーストストーリー。小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家は、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち……。いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。恩田陸が描く幽霊屋敷の物語。ラストには驚愕の書き下ろし短編が!
恩田陸さんの小説は「夜のピクニック」しか読んでいなかったので、この本を読み始めて、ホラーな感じに驚きました。だって、表紙もそんな感じしませんよね。
予備知識なしで読むと、こういう驚きがあるのはうれしいです。そのせいでハズレを引いてしまうこともありますが。
後半に進むにつれ、怖さはなくなって、むしろ幽霊に親しみを感じるようになっていくのですが、なるほどこういう解釈もあるのだと妙に感心してしまいました。
見方を変えれば、生き易くも生き難くもなる。ようは自分次第。そういうことではないでしょうか。
内容★★★★
PR
2009/02/17 (Tue) 09:18
新潮社
2004年7月
あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、とあたしは思う。
夜を徹して八十キロを歩き通す、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。
三年間わだかまっていた想いを清算すべく、あたしは一つの賭けを胸に秘め、当日を迎えた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。
気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――。ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。
2005年本屋大賞、吉川英治文学新人賞受賞作品。
これの前に読んだ本があまりに重かったので、読み始めはこの明るい雰囲気にチューニングできずに苦労しました。
明るいといっても、彼らにも悩みがないわけではないですが…。
自分の学生時代を振り返ると、こんなに深く考えていなかったような気がして、ちょっと寂しくなりました。
学生時代にこの本に出会えていたらなぁなんて、思ったりもして。
青春時代特有の喜び、苦悩、希望、不安…いろいろと混ざったなんともいえない雰囲気が上手く表現されていると思いました。
この本は、生徒にも子供にも薦めようと思っています。
内容★★★★★