2009/02/17 (Tue) 09:18
新潮社
2004年7月
あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、とあたしは思う。
夜を徹して八十キロを歩き通す、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。
三年間わだかまっていた想いを清算すべく、あたしは一つの賭けを胸に秘め、当日を迎えた。去来する思い出、予期せぬ闖入者、積み重なる疲労。
気ばかり焦り、何もできないままゴールは迫る――。ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説。
2005年本屋大賞、吉川英治文学新人賞受賞作品。
これの前に読んだ本があまりに重かったので、読み始めはこの明るい雰囲気にチューニングできずに苦労しました。
明るいといっても、彼らにも悩みがないわけではないですが…。
自分の学生時代を振り返ると、こんなに深く考えていなかったような気がして、ちょっと寂しくなりました。
学生時代にこの本に出会えていたらなぁなんて、思ったりもして。
青春時代特有の喜び、苦悩、希望、不安…いろいろと混ざったなんともいえない雰囲気が上手く表現されていると思いました。
この本は、生徒にも子供にも薦めようと思っています。
内容★★★★★
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