2011/05/30 (Mon) 20:15
講談社
2011年2月
血の繫がっていない、その男は、私にそっくりだった。
青年の労働の日々はやがて、目眩くチョコレートの世界史へと接続する――。
芥川賞作家入魂の“希望の小説”
血の繫がっていない、赤の他人が瓜二つ。そんなのはどこにでもよくある話だ。しかしそう口にしてみたところで、それがじっさいに血の繫がりのないことを何ら保証するものでもない。――私が初めてその男と会ったとき、そんな自問自答が思い浮かんだ。それほど男は私にそっくりだった、まるで記憶の中の自分の顔を見ているかのようだった。――<本文より>
主人公というか主題がどんどん変わっていって、まるで話がどこにいくのか予想がつきません。
連想が連想を呼ぶ、人間の思考みたいというか…。
それでいて、話の流れが掴みにくいかというと、そうでもなくて。
出会ったことのない不思議な本です。
面白いのか面白くないのかもよくわかりませんでした。
内容★★★
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