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2010/05/03 (Mon) 22:18

新潮社
2007年9月

帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。配属は上野警察署。戦災孤児、愚連隊、浮浪者、ヒロポン中毒。不可解な「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」。ある夜、谷中の天王寺駐在所長だった清二は、跨線橋から転落死する。父の志を胸に、息子民雄も警察官の道を選ぶ。だが、命じられたのは北大過激派への潜入捜査だった。ブント、赤軍派、佐藤首相訪米阻止闘争、そして大菩薩峠事件―。騒然たる世相と警察官人生の陰影を描く、大河小説の力作。





戦後間もない頃からの警察機構の一端が、重厚なドラマと共に学べました。
拳銃を個人で持って帰ったり、制服のまま通勤したりと、そんなものだったんだという驚き。
駐在所勤務に就くまでってこんなに大変なことだったんですね。
潜入捜査の精神的負担も、「インファナル・アフェア」を観たときには、ここまでとは考え及びませんでしたが、自分に置き換えたら確かにそうなっちゃうだろうなと納得しました。
ドラマとしても読み応えがあるし、とても勉強にもなります。
警察を見る目が変わりました。
下巻もこのクオリティーが保たれていることを期待しています。

内容★★★★★



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