2009/08/14 (Fri) 11:42
DC Comics
July 1987
DC Comics
August 1987
DC Comics
October 1987
Kovacsの狂気にあてられた精神科医、道端の新聞売りとコミックを立ち読みする少年、Blake殺害を追っていた刑事たちなど、今まで物語の端役として登場していた人物達がニューヨークの十字路に偶然集結した時、突然の爆発が彼らを襲った。
一方、核戦争勃発が数日以内に迫る中、事件の黒幕がVeidtであると突き止めたKovacs、Dreiberg、火星からテレポートしたJuspeczyk、Ostermanは南極の隠れ家に潜むヴェイトと対決する。しかし、彼らに計画を食い止められる前にVeidtは計画の最終段階を実行していた。遺伝子操作により生み出された巨大な怪物を、テレポーテーション装置を使ってニューヨーク市の中心部へ送り込み、その際に生じた爆発とサイキック・ショックウェーブにより、市民の半数を殺害したのだ。そしてサイキック・フラッシュの中には、全世界に怪物を宇宙人による侵略の第一段階と結び付けさせるためのイメージが埋め込まれていた。外世界からの侵略の脅威に直面したアメリカとソビエトは戦争から手を引き、この明白な、そして共通の脅威に対抗するために電撃的に和解する。世界に平和が訪れたのだ。
Blakeはこの計画に接近しすぎたために、Veidt自身の手によって殺害されたのだった。Veidtは計画の秘密を守るために、計画の全貌を知らない多数の協力者や、腹心の部下をも抹殺していた。Veidt、Dreiberg、Juspeczyk、Kovacs、Ostermanのみが、総ての真実を知っている。Dreiberg、Juspeczyk、Ostermanは、Veidtの計画を暴露して米ソ間の緊張が再び高まることを懸念し、世界の平和を護るためとしてこの事実を隠匿する事に同意する。しかし、Kovacsは「世界が滅んでも絶対に妥協はしない」とこれを拒絶。Ostermanによって消滅させられた。そして「最後には私が正しかったのだ」と言うVeidtに対して「最後など存在しない」と言い残し、Ostermanは新たに価値を見出した生命を作るべく、永久に地球を去る。
その後、世界平和が実現し、社会は日常を取り戻していた。母と和解したJuspeczykは、Dreibergと二人で再びヒーロー活動を始める決心を固める。そして右翼雑誌『ニュー・フロンティアーズマン』誌の編集者は、編集長から穴埋め記事を作るように言われ、クランク・ファイルに手を伸ばす。実は南極でVeidtと対峙する前に、Kovacsは彼の抱いた疑惑を日記にまとめ、愛読していた『ニュー・フロンティアーズマン』誌に投稿していたのだ。その編集者はKovacsの日記を使うべきかどうか迷っており、編集長から恫喝され、「後はお前に任せたからな」という台詞で物語は終わる。
後編。
今時のと比べるとちょっと地味目で、ようやく終わったというのが正直な感想です。
かなり考えさせられことが多く、現在の様々なコミックの内容を考えると、いかにこの作品の影響が大きいかがわかります。
ますます映画への期待は募るばかりです…。
内容★★★★
難易度★★★
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