2011/05/02 (Mon) 13:47
2011/05/02 (Mon) 09:48
幻冬舎
2009年5月
自分のことを「吾輩」と呼ぶ、金城武似のホスト、タケシは、実は吸血鬼だ。彼は、歌舞伎町のバッティングセンターで復讐屋の美女・雪美に出会ってから、無理矢理彼女の片棒を担がされている。二人のもとには、「自分をクビにした座長に地獄を見せてやってくれ」という居眠り病の元劇団員、「貧乏神をやっつけてくれ」という髑髏マニアのカフェオーナー、「父の作家人生を終わらせて」という女子高生などが、次々とやって来ては無理難題をふっかける。“無欲で律義な吸血鬼”と“冷徹な美女”の復讐屋コンビが、悩める人間たちの依頼に命がけで応えるコメディ・サスペンス。
最初はね、ほとんどよい能力の無い吸血鬼に雪女という設定に、あまり気の乗らないまま読んでいました。
読み進めるにつれ、聖矢さんや土屋さんには無理なものを感じつつ、楽しいし笑えるから、まあいいかという感じでしたが…。
ラストでやられました。
そういうことだったんですね。
続編「六本木ヒルズの天使」にどう続いていくのか、かなり気になります。
内容★★★★
2011/04/30 (Sat) 17:20
祥伝社
2011年3月
企業の論理か、おのれの正義か? 息を呑む、迫真の傑作サスペンス 1オンス金貨2000枚を支払え! 拒否すれば、毒針を仕込んだぬいぐるみを全国にばらまく―― 老舗おもちゃメーカーに届いた脅迫メール。 2億円に相当する金貨を1週間以内に用意しろというのだ。 お客様相談室の佐伯は警察の協力を仰ぐよう訴えるが、会社上層部は秘密裏に犯人への接触をはかるよう指示。風評被害を恐れ、消費者の安全を考えないのだ。 会社のやり方に憤りながら調査を進める佐伯は、3年前に起こった自社製品のトラブルに注目した。あの事故のクレーマーが脅迫犯では? だが居場所を突き止めた佐伯を待っていたのは驚愕の事実だった……。企業のあるべき姿を問う衝撃作!
気づけば私もいつからか、(さだまさしさんの詩を借りれば)、「コップ一杯の水と引き換えに嘘なんて言葉を飲み込めるようになった」んでしょう。
当たり前になっちゃってて、考えることもしない自分が悲しいです。
そんな私に、純真だった頃の自分を思い出させてくれる本でした。
トリックはともかく、主人公の処遇や、予定調和な終わり方も早い段階から読めちゃうのは残念でしたけど。
内容★★★
2011/04/30 (Sat) 14:11
Marvel Comics
February 2011
Marvel Comics
March 2011
Namorに感謝されるどころか殴られて終わった海底でのミッション。しかし休む間も無く、Red Hulkは次のミッションへと駆り出される。任務に就いているA-Bombが消息を絶ったというのだ。早速Monster Islandへ飛ぶRed Hulk。そこで彼が見たものは、背中をフジツボのようなもので覆われているA-Bombや恐竜たちだった…。
"Scorched Earth" 編・後半。
操られてるとはいえ、A-Bombにまで殴られるRed Hulk。さすがの鬼軍曹も嫌気が差したようで、申し訳ないけれど笑っちゃいました。
A-Bombや恐竜たちはフジツボのようなもので操られ、アメリカ大陸へ攻めようとしていたのでした。
A-Bombのフジツボは除去したものも、恐竜たちのは数が多すぎて、二人では埒が明きません。
元を叩くしかないと、本拠地へ向かうRed HulkとA-Bombですが、Red Hulkは人間(Ross)に戻ってしまい、A-Bombは侵食性の敵にやられてしまいます。
絶体絶命のピンチに、手レポートして助けに来る本家Grren Hulk(Bruce)。
Rossも再びRed Hulkに変身できるようになります。
2つの巨体が暴れまわる様は、さすがに迫力があります。
本拠地にはM.O.D.O.K.の脳のクローンを集めた集合体が。
ここでScorched Earthの作戦を実行していたようです。
難なく叩き壊し、すべては解決したかに見えましたが…。
破壊されたと同時に、別の場所で新たなM.O.D.O.K.が誕生したようです。
それより、気になるのはRed Hulkのパワーを吸収する能力。
使いすぎるといずれ、RossもしくはRed Hulk、どちらかを失ってしまうようなのです。
内容★★★★
難易度★★★
…一方、遥彼方の宇宙では殺戮マシーンOmegexが復活し、地球に向かっているようです。Red Hulkをターゲットに…。
Watcherに最後に接触したのは、Red Hulk。という理由で…。
#25-30
2011/04/29 (Fri) 17:51
角川文庫
2007年10月
著者初、密室を舞台にした、本格ミステリー小説!
エレベータに暗証番号、廊下に監視カメラ、隣室に役員。厳戒なセキュリティ網を破り、社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。弁護士純子は、逮捕された専務の無実を信じ、防犯コンサルタント榎本の元を訪れるが--
見えない殺人者の、底知れぬ悪意。異能の防犯探偵が挑む、究極の密室トリック!「青の炎」から4年半、著者初の本格ミステリ!
日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号。廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れるが―。
これも貴志さんらしく、綿密に調べられていて勉強になったし、面白かったです。
セキュリティー、介護等々。
二部構成で、第一部は探偵側から、第二部は犯人側となっていて、賛否両論あるようですが、純粋に推理を楽しむわけではない私にとっては、犯人の動機や背景などが詳しく知ろことができてよかったです。
内容★★★★