2011/04/30 (Sat) 17:20
祥伝社
2011年3月
企業の論理か、おのれの正義か? 息を呑む、迫真の傑作サスペンス 1オンス金貨2000枚を支払え! 拒否すれば、毒針を仕込んだぬいぐるみを全国にばらまく―― 老舗おもちゃメーカーに届いた脅迫メール。 2億円に相当する金貨を1週間以内に用意しろというのだ。 お客様相談室の佐伯は警察の協力を仰ぐよう訴えるが、会社上層部は秘密裏に犯人への接触をはかるよう指示。風評被害を恐れ、消費者の安全を考えないのだ。 会社のやり方に憤りながら調査を進める佐伯は、3年前に起こった自社製品のトラブルに注目した。あの事故のクレーマーが脅迫犯では? だが居場所を突き止めた佐伯を待っていたのは驚愕の事実だった……。企業のあるべき姿を問う衝撃作!
気づけば私もいつからか、(さだまさしさんの詩を借りれば)、「コップ一杯の水と引き換えに嘘なんて言葉を飲み込めるようになった」んでしょう。
当たり前になっちゃってて、考えることもしない自分が悲しいです。
そんな私に、純真だった頃の自分を思い出させてくれる本でした。
トリックはともかく、主人公の処遇や、予定調和な終わり方も早い段階から読めちゃうのは残念でしたけど。
内容★★★
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