2010/03/13 (Sat) 11:32
祥伝社 NONノベル
2003年2月
市役所で働く成瀬、喫茶店主の響野、20歳の青年久遠、シングルマザーの雪子たちの正体は銀行強盗。現金輸送車などの襲撃には「ロマンがない」とうそぶく彼らの手口は、窓口カウンターまで最小限の変装で近づき「警報装置を使わせず、金を出させて、逃げる」というシンプルなものだ。しかしある時、横浜の銀行を襲撃した彼らは、まんまと4千万円をせしめたものの、逃走中に他の車と接触事故を起こしてしまう。しかも、その車には、同じ日に現金輸送車を襲撃した別の強盗団が乗っていた。
ストーリーも勿論面白いけれど、何より登場人物たちの会話が楽しいです。
キャラが生き生きしています。絶妙なキャラ設定ですね。
この人たちに会えただけでも読む価値があった、そんな気持ちにさせてくれる小説でした。
何気ない会話の中にちゃんと伏線が張られているし、キャラの言葉を借りた作者のメッセージもしっかり盛り込まれていて、本当に素晴らしいです。
エンターテイメントのひとつの頂点といってもいい小説だと私は思うのですが。
続編もあるし、映画にもなっているし、そちらも気になります。
内容★★★★★
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2010/03/13 (Sat) 10:53
2006
監督:エリクソン・コア
出演者:マーク・ウォールバーグ、グレッグ・キニア、エリザベス・バンクス、ケヴィン・コンウェイ
原題:Invincible
上映時間:104分
製作国:アメリカ
1976年-アメリカ、フェラデルフィア。不況が続く中、街の人々の希望はNFLの地元チーム、イーグルスの勝利だったが、応援するもむなしく、勝利の女神に見放されたままシーズンが終了した。ファンからの不満の声が響く中、次のシーズンでは何としても勝ち星を掴まなければならないイーグルスに、新たに配属された監督のディック・ヴァーミールは、プロのチームとしては異例の“一般からの公開オーディション”を開催することをテレビで報じる。臨時教師のヴィンス・パパーリ、30才は、仲間と一緒にストリートでアメリカン・フットボールに興じるのが唯一の楽しみだった。高校でのアメリカン・フットボールの経験しかない彼だが、仲間の中では誰もが認めるスター選手で、常にチームの中心人物だ。しかし、彼も不況の余波を受け、臨時教師の職を失い、夜のバーテンダーのバイトを増やしながら日々の生活を繋いでいた。先の見えない生活に嫌気のさした妻が彼のもとを去り、行き詰まるパパーリ。そんな時、イーグルスの公開オーディションが開かれることがテレビで放送される。30才という年齢と、大学フットボールの経験のないパパーリ。普通に考えれば、NFLでプレーすることなど夢のまた夢だ。しかし、熱狂的なイーグルスのファンである彼は、公開オーディションでホーム・スタジアムでプレーができるだけでも幸せだ、と言う周囲からの応援により、参加を決意する-。街の人々の希望を背負い、30才、ヴィンス・パパーリの夢への挑戦が始まった!
ストーリーにひねりがあるわけではありません。
実話に基づいているから、当たり前といえば当たり前かもしれませんが。
勿論、多少の脚色はされています。
私はスポーツ観戦が好きではありませんが、特にアメフトはルールも知らないし(漫画「アイシールド21」でちょっと知ってるくらい)、それでもこの作品は、ゲームそのものを中心に描いているわけではないので、十分楽しめました。
スポーツにそれほど興味があるわけでもないのに、スポーツの映画にはすぐ飛びついてしまうのは、映画には、華やかな部分だけでない、選手の挫折、苦しみ、葛藤、努力する姿などがしっかり描かれているからかもしれません。
多分、そういう部分に惹かれ、また勇気を分けてもらっているのだと思います。
この作品もかなり正統派で、年齢・経験のない主人公が、逆境にめげず頑張る姿が描かれいます。
これはある意味、この不況での再就職などに重ね合わせられるのかもしれません。
この映画のように必ずしも上手くゆくとは限りませんが、突然出て行った妻の、酷い言葉が書いている手紙を毎日見続けながら頑張る主人公の姿を思い出せば、きっともう少し努力してみようという思いに駆られるはず。
内容★★★★
2010/03/12 (Fri) 17:47
Marvel Comics
January 2010
Marvel Comics
February 2010
Marvel Comics
March 2010
人々がトランス状態になり、"I'm an X-Man"といいながら集まるという怪奇現象が発生した。Norman Osbornはその調査をDark X-Menに命じた。彼らが被害者の一人を調べるうち、それはNate Grey(X-Man)が判明した。Sentryに匹敵するほどの力を持つX-Manを放っておけるはずもなく、NormanはX-Manの捕獲をDark X-Menに命じた。
全5話・前半。
Normanに頭に爆弾を埋め込まれているため従ってるMystique、精神的に不安定なMimicとWeapon Omega、サイコなDark Beast。
そんな4人が、最強クラスのミュータントNate Greyに遭遇します。
彼がX-Manだったんですね。タイトルだけは知っていたのですが、誰だろうと思っていました。パラレルワールドのCableに該当する人らしいです。
その彼が、この世界に戻ってきて、"Civil War"やら"Dark Reign"やらの出来事を一気にアップデートして、すべてをNormanのせいだと断定し、Avengers Towerに襲撃をかけます。
立ち向かうDark Avengers。
Venomを撃退し、Sentryを精神的に追い詰めたまではよかったですが、Dark X-Menという不確定要素の介入により、Aresにより倒されます。
そして自ら爆死。
…と思っていたら、Normanの精神を支配していました。
内容★★★★
難易度★★★
#01-05
2010/03/12 (Fri) 14:12
Marvel Comics
February 2010
Marvel Comics
March 2010
Marvel Comics
March 2010
Franklin RichardsとValeria Richardsの依頼を受け、行方不明になった母Sue Stormの捜索を開始することになったX-Factor。手始めにBaxter Buildingに向かうMadrox, Guido, Rictor, Shatterstarだったが、家庭の問題ということで、ReedとBenに拒絶されてしまうのであった。
一方、留守を守るLongshot, Darwin, Monetを訪れるVal。彼女の話によると、Monetの父親がテロリストに誘拐されたらしい…。
#50から一気に跳んでの#200。"Captain America"や"Thor"と同じく統合されたようです。
で、200号記念ということで#200は100ページ近くあります。本編は約40ページ。それに、今回ほとんど登場しないSirynと牧師Reverend John Madroxのエピソードと、200枚のカバーギャラリー、キャラ解説、2005m年にリリースの"MADROX" #01を再収録。
MonetとSirynを残し、ニューヨークへと活動の拠点を移したX-Factor。
メンバーは、Madrox, Guido, Shatterstar, Rictor, Darwin, Longshot。
Laylaは…いません。
早速受けた依頼は、行方不明のSue Stormを探すというもの。
Longshotの能力により、SueはLatveriaで消息を絶ったことが判明。しかもLaylaもそこにいるらしい…。
ところが同時に、Monetの父親が誘拐されたという事件mも起きていて、GuidoはMonetに協力し、残りのメンバーが、Shatterstarのワープ能力でLatveriaに出発することに。
しかしここで、Benが乱入し、状況は混乱し、Guido一人を残して全員Latveriaへ。
こんなことしてる場合じゃないというMonetだが、Shatterstarの能力をもう一度使うには最低5時間はかかるらしいです。
じゃあ、事は急げと、何も考えていないMonet, Shatterstar, Benの3人は止める間も無くDoomの城へ突撃します。
残ったMadroxたちは、墓に閉じ込められていた本物のReedを発見。
Baxter Buildingにいたのは、パラレルワールドの偽者だったというわけです。
ニューヨークでは、ValeriaとFranklinを狙う偽者Reed。しかし、Guidoが子供たちを守ります。
まあ、簡単に言っちゃえば、パラレルワールドのDoomからSueを守るため、DoomはSueを軟禁していたわけで…。
Laylaは、未来からDoomのタイムマシンで無事に帰れるという保証と交換条件に、Doomの顧問をしていたのでした。
偽物Reedの顛末は読んでのお楽しみということにしておきます。
なんていうか、とにかく気の利いた会話が面白いです。
そのせいか、とてもキャラたちが生き生きしているように見えて、読んでいて楽しいです。思わずにやけてしまうシーンも何箇所かあったし。
ずっと読み続けたいシリーズですね。
あっ、Monetのほうの事件はまだ解決していませんでした…。
内容★★★★
難易度★★
#200-203
2010/03/12 (Fri) 12:47
1982
監督:シドニー・ポラック
出演者:ダスティン・ホフマン、ジェシカ・ラング、テリー・ガー、ビル・マーレイ
原題:Tootsie
上映時間:113分
製作国:アメリカ
俳優マイケルは向こう気の強さからニューヨーク中のプロデューサーを敵に回し、さっぱり仕事が回ってこない。窮地に立ったマイケルは、女装し“ドロシー”と名乗ってオーディションに出場。見事大役を勝ち取る。すべてがトントン拍子に進んでいたが、共演者のジュリーを好きになったことから歯車が狂い始め…。
もう30年近く前の映画になるんですね…。
観ようとは思っていたのですが、ついついそんなに経って初めて観ました。
とにかくダスティン・ホフマンが素晴らしいですね。CGなしであそこまでやれるとは。
しかも、なんていうのか、気持ち悪さっていうのか、いやらしさもないです。妙に爽やか。
ストーリーも、笑いありの、切なさもありのバランスがよいつくりになっています。
気分よく観終えることができます。
内容★★★★