2010/03/17 (Wed) 13:44
新潮文庫
2001年7月
「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。
大人の目線で見ると、こんな風に子供に接することが出来たら、と思わせる理想の、教科書のような本でした。
子供を見ていると、ついつい口やかましくなってしまいますが、こんなに落ち着いて、やさしく包み込むように話すことが出来たなら、どんなにいいことでしょう。
さりげなく、いろいろ生きていく上での大切なことを教えてくれる、そんな、子供にいい影響を与えることのできる大人になりたいものです。
まだまだ、足元にも及びませんが、少しでも近付くことはできるはず。
ラストには、本当に震えました。
文庫版には、単行本に収録されていない「渡りの一日」という後日談的短編が収録されています。
こちらはちょっとコミカルな感じです。
また、文庫版には、まいの母親の台詞も加筆されたりと、どうも文庫版はかなりのパワーアップをしているようです。
子供にもだんぜんおススメしたい本です。
映画化もされてるので、今度そちらも観てみようかと思っています。
内容★★★★★
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2010/03/17 (Wed) 12:38
2001
総監督:ジャック・ペラン
原題:Le Peuple Migrateur 、英題:Winged Migration
上映時間:98分
製作国:フランス
北半球に春が訪れると、鳥たちは、生まれ故郷である北極の地を目指して飛び立つ。
昼夜を問わず、休む暇なく飛び続ける鳥たちもいれば、宿泊地を定めながら、はるか彼方約束の土地を目指す鳥もいる。一度も経験したことのない数千キロにも及ぶ空の道を間違えることなく飛び続け、約束の地に到着する神秘、これはいったい何か?
撮影期間3年、世界20ケ国以上を訪れ、100種類もの渡り鳥の旅物語を映画化。世界トップクラスのスタッフが、命懸けで渡り鳥たちと共に地球全土を旅した。CGはいっさい使用せず、多くの危険と戦いながら人類が今だかつて目にしたことのない鳥たちの視点から、空、海洋、そして地球の姿を捉えている驚異と感動の映像。
CGかと思ってしまうような映像の数々。
CGが使われているのではないかという議論もあるようですが、正直わたしにはどちらでもいいです。
確かに、鳥たちの大移動は圧巻ではありますが、私はそれよりも、雄大で美しい景色の数々に目を奪われがちでした。
画面を通してでなく、実際にこの目で見たい衝動に駆られます。
でも、ほぼ確実にどれも見ることなく死んでいくのでしょう。
と、考えると、ちょっと寂しくなってきました…。
渡り鳥の貴重な映像を捉えてはいますが、解明したり分析しているわけではないので、ほとんど意味を成さないあのナレーションはないほうが良いとは思いました。(安田成美さんが悪いわけではないです、念のため)
内容★★★★
2010/03/17 (Wed) 11:35
2002
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演者:レベッカ・ローミン、アントニオ・バンデラス、ピーター・コヨーテ、リー・ラスムッセン
原題:Femme Fatale
上映時間:115分
製作国:アメリカ、フランス
ゴージャスな装いのセレブたちで賑わうカンヌ映画祭の会場から385カラット、1000万ドルのダイヤモンドが盗まれた。大胆な手口で宝石を盗んだ女は仲間を裏切って逃走、ひとりアメリカへ飛んだ。
数年後、女は大使夫人としてパリに舞い戻る。彼女を狙った、たった1枚のスクープ写真。それが衝撃の物語の幕開けだった・・・!
過去を隠し、まったく新しい人生をスタートさせた自分を守るため、彼女は全力で運命に立ち向かっていく。あるときは上流階級の淑女の顔。あるときは男を挑発する小悪魔。涙も、微笑も、肉体も、すべてが彼女の「武器」なのだ。<運命>が仕掛けたこの戦いに、貴女なら勝ち残れるか――?
原点回帰というべきなのでしょうか、「殺しのドレス」と同じようなカメラワークと演出といった印象。
私にとっては、この作品はかなりブライアン・デ・パルマ監督らしい映画だと感じました。
「ミッション・インポッシブル」とかも好きですが、彼らしさは前面に出ていない気がします。
内容的には、かなりヒッチコック色が出ているように感じました。
ラストのどんでん返しも含め、おしゃれなサスペンス映画でした。
トリックをすべて把握するため、2度は観たい作品です。
内容★★★★
2010/03/16 (Tue) 22:01
Marvel Comics
December 2009
Marvel Comics
January 2010
Marvel Comics
February 2010
DeadpoolとZombie Deadpool(頭部)とDr. Bettyの3人は、HYDRAの宇宙船を奪い、A.I.M.の母船へと帰還する。ところがその母船にHYDRAが襲撃を開始し、母船は瞬く間に戦場と化してしまうのだった…。
お金のために動いていたはずなのに、A.I.M.の母船に着いた途端、正義に目覚め、Zombieウイルスを広めてはならんとZombie Deadpoolを奪い返すその気紛れな行動はまったく理解を超えています。Savage Landでは、平気でZombie DeadpoolにTレックスを齧らせ、Zombie Tレックスにしてたくせに。
一番ツボだったのは、A.I.M.の母船での敵味方全員の鉢合わせで、みんな固まっていたシーン。よくよく考えると、そんなに凝ったストーリーではないのにこんなに面白いのは、やはりDeadpoolのキャラのおかげですね。おバカなサブキャラもいい味出していますが。
母船が危ないということで、脱出を試みる3人。Bobに似たA.I.M.の戦闘員を見つけ(Deadpool談)、船を運転させます。Bobに似てるっていっても、戦闘服を着てるってことと、弱気な性格ってだけですが。本人はBillって言ってるし…。ちなみにもう一人戦闘員がいたのですが、DeadpoolとStar Warsの映画の見解が違い、射殺されました。
Dimensional Gatewayに向かうためフロリダに着陸するよう指示。そこから何処へ行くつもりでいるのかは、考えるだけ無駄かもしれません。フロリダの沼に不時着し、The ThingやHYDRAの追っ手とひと悶着あり、その後Gatewayへ。
意外にあっさりDr. BettyとBobもといBillと別れ、DeadpoolとZombie DeadpoolはGatewayを使い別の場所へ―。
しかし、"Jettison(投げ捨てる)"なんて動詞、初めて見ました。
そういえば、このシリーズの表紙って全部映画のパロディでは。
#2は多分、「ジョーズ」、いや「リヴァイアサン」かな。
#3は「地獄の黙示録」?
#4は「スカーフェイス」でしょ。
#5は「プリティウーマン」
#6は「エイリアン」ですね。
#1は見たことあるきはするのですが、わかりません。
内容★★★★
難易度★★★
#01-06
2010/03/16 (Tue) 17:19
Marvel Comics
September 2009
Marvel Comics
October 2009
Marvel Comics
November 2009
A.I.M.に雇われ、ある生物兵器を回収するためにSavage Landへ向かうDeadpool。現地でHYDRAのスタッフとして潜入しているA.I.M.のエージェントDr. Bettyと合流し、生物兵器を捜索してるうち、原住民の集団に捕えられてしまうのだった…。
とぼけた会話や行動が相変わらず面白いですね。
彼の場合、存在そのものがギャグです。
とぼけているくせに、いざとなると目の覚めるようなアクションを見せるそのギャップも堪りません。
今回右腕を切断されてしまうのですが、どうも切断された腕が左腕としか思えないシーンが数箇所あったのですが、これもギャグなのかどうかは私にはわかりません。
今回の目的となっている生物兵器は、なんと、"Marvel Zombies"のDeadpoolの頭部だったのです。
"Marvel Zombies 4"で、ラストに船で海を漂っていたDeadpoolの頭は、Savage Landに流れ着いていたのでした。
Deadpoolが二人になったものだから面白さ倍増。というかもう大変。
一緒にいるDr. Bettyが可哀相です。
といいつつも、やはり順調に進むわけはなく、HYDRAに見つかり捕えられてしまいます。
Ka-Zarの助けを借り、何とか無事逃げ出せる3人(?)ですが、Dr. Bettyからの定時連絡を受けていないA.I.M.本部は、HYDRAに生物兵器が渡るくらいならいっそ燃やしてしまえ精神で、ミサイルの発射準備に入るのでした…。
内容★★★★
難易度★★★
#01-06