2010/05/11 (Tue) 19:15
DC Comics
April 2010
土砂降りの中、腹を撃たれ深手を負ったJonahは、すがる思いで一軒の家のドアを叩いた。そこは赤ちゃんと未亡人の二人暮らしの家だった。警戒されつつもなんとか家に入れてもらい、傷の手当を受けるJonah。そして、こうなったことの経緯を話し始めた…。
まだ若き日のJonah。
いきなり子供に銃で撃たれ、もみ合いになり、勢いあまって殺してしまうJonah。
その子供の仲間に追われ、未亡人の家に辿り着くというわけです。
どこかで見たことあるようなシチュエーションですが、ちょっと頼りないJonahが何か新鮮でした。
追っ手もその家に辿り着き、未亡人たちも危険に晒されますが、何とか解決します。
でも結局、「今すぐ出て行って。あなたは立った一発の弾で死ぬようなタマじゃないわ」ということになっちゃうのですが。
男と女の考え方の違いがうまく描かれたエピソードだと思いました。
内容★★★★
難易度★★
#43,50-54
PR
2010/05/11 (Tue) 17:11
2010/05/11 (Tue) 14:47
DC Comics
February 2010
Tallulahは別れも告げず、突然Jonah Hexの元を去った。彼女は過去をすべて忘れ、一人Silver Springsという町で暮らす決心をしたのだった。
一方、Jonahは50人の賞金首の依頼を受け、瞬く間に半数を殲滅する。残りの半数は焦り集まり、Silver SpringsでJonahを待ち伏せすることに決めたのだった。
50号記念ということで増ページ。
かわいらしいイラストとは裏腹に、かなり悲しいストーリーです。
Tallulahは、Jonahの子供を身篭っていたのでした。
保安官の計らいにより家も建ててもらい、ようやく腰を落ち着けられるかなという時に、狂信者の女性によりTallulahは腹を裂かれ、赤ちゃんを奪われてしまいます。
Tallulahの手当てをし、女を追いかけるJonah。
数日後、ようやく女の居場所がわかります。留置所の中でした。
赤ちゃんはすでに死んでいて、それで女は逮捕されたのです。
「悪魔の子は死んで当然よ。神は祝福しているわ」と悪びれる風もない女。
銃を女に向けるJonahを保安官が制止します。
銃を向け合うJonahと保安官。
「銃をしまうんだ」
「男の子か女の子か?」
しばらく見つめあった後、銃を下ろしうつむく保安官。
「小さな女の子だった…。俺は見回りに行かなければならん。多分1時間くらいかかる。俺が戻ってくるまでにお前が去っていることを願うよ」
立ち去る保安官。
神に祈る女。
女に銃を向けるJonah。「ここには神はいない。悪魔だけだ」
数日後、待ち伏せていた賞金首たちを次から次へと殺していく鬼神のようなJonahの姿がSilverbSpringsに…。
Tallulahの家の前に小さな棺おけを置いて立ち去るラストも秀逸な作品でした。
内容★★★★★
難易度★★
#43,50-54
2010/05/11 (Tue) 12:37
DC Comics
November 2009
DC Comics
December 2009
DC Comics
January 2010
Tumbullは6人の腕利きの殺し屋を雇い、Jonah Hexたちを迎え撃つ手はずを整える。待ち伏せされているとも知らないJonah Hex一行は、その近くの町で休憩をとるのだった…。
後半。
敵「女をよこせ!」
Bat Lash「ハハハ。女をよこせだって」
Tallulah「何がそんなにおかしいのさ」
Bat Lash「奴らはお前さんがよく見えていないらしい。もし見えてるんなら、代わりに馬をよこせというはずだからな」
Tallulah「Lash、次はお前を撃ってやるよ。頭を下げな」
なんて会話もあるほど、キャラは生き生きしているんですけどね。
ここには書きませんが、Jonahなんてもっと酷いことを言っています。
演出がよくないのと、動きの描写がイマイチなので、面白さ半減といったところでしょうか。
6人の殺し屋も、かなり拍子抜けでした。Jonah一人で倒しちゃうし。ジャンプの王道パターンみたいに、TallulahやDiabloとかも対決させて欲しかったところです。
で、ラストも結局Tumbullをやっつけられないまま終わってしまうし…。
期待していた長編だったのに、消化不良気味でがっかりでした。
内容★★★
難易度★★★
#44-49
2010/05/10 (Mon) 22:27
双葉社
2008年8月
「愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」。中学の終業式のホームルームで、女性教師は生徒たちに愛娘の死の真相を話し始める。そして、事件に関わった人々によってその後の物語が語られていく。
「衝撃」という言葉がピッタリの本ですね。
第1章を読み終わった時点で、すごい衝撃を受けたのですが、その後の展開も二転三転と変わってゆき、まったく目が離せませんでした。
これで、第1章の「聖職者」を書いた時点で続きを考えていなかったというのですから、驚きです。計算されたような構成にさえ感じてしまったほどです。
本屋大賞ってのも頷けますよね。
ラストまで一気にひっぱっていく本でした。
人と人との考え方のずれによりおこる摩擦。やはりお互いに理解しあえるというのは幻想に過ぎないのでしょうか…。
「すべてを水に流せるという復讐などありえないのだ、と気付きました」
内容★★★★★