2011/08/11 (Thu) 13:40
文藝春秋
2011年6月
妻子ある勤務医が殺害された。不倫関係にあった娘が殺人容疑者となり、逃亡。獣医である父親は、警察より前に娘を捜し出そうと独自に調査を進める。デリヘル嬢の運転手となり、愛猫の病気を突き止め(「男の総決算」)、娘と接触した老歌手の犬の事故に遭遇し(「愚行の旅」)、差出人不明の手紙から道を塞ぐ馬に出会い(「じゃじゃ馬」)、温泉街で少年から傷ついた野鳥を見せられ…(「再出発」)。追跡の旅を続ける獣医の叙情あふれるミステリー。
事件が起こり、ミステリーかと思わせますが、事件後の逃亡中の娘とそれを追う父親が出会う人々との触れ合いが主題と思われます。
事実、事件の詳細は語られず、その行方もわからないまま終わっています。
人と人との出会いの不思議さ、人の温かさが魅力的に描かれていて、いつしか事の真相なんて些細なことに過ぎないと思わせてくれる、今までに出会ったことのない小説でした。
内容★★★★
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2011/08/09 (Tue) 15:35
Marvel Comics
July 2011
Marvel Comics
August 2011
ミュータント能力を無効にする薬"Cure"を使いColossusの能力を封じた上で、腹にナイフを突き刺すKruun。このままではColossusは出血多量で死んでしまう。助けを求めに行くKittyだったが、CyclopsもEmmaもすでに行動不能にさせられていた。WolverineにKruunの相手を任せ、Kruunの恋人Haleenaに助けを求めるKitty。だが事情を知ったHaleenaは、Kittyの首を掻き切るのだった…。
"Breaking Point" 編・後半。
一瞬Haleenaも敵?と思っちゃいましたが、Colossusのときと同じように、一度殺して生き返らせてKittyを元の状態に戻すのが目的だったようです。
結局Kruunも改心して、難民達はサンフランシスコに受け入れられ、Breakworldtownの住人としてやっていくようです。
ColossusとWolverineのやられ損な気もしますが、Kittyの身体が正常に戻ったからめでたしとすべきかも。
内容★★★
難易度★★★
#534.1 + 535-539
2011/08/08 (Mon) 20:55
Marvel Comics
June 2011
Marvel Comics
June 2011
S.W.O.R.D.の要請を受け、地球に接近しつつあるBreakworldの宇宙戦艦に立ち向かうX-Men。メンバーはCyclops, Emma, Wolverine, Colossus, Kitty, Magneto。戦艦に突撃した彼らだか、そこには…。
"Breaking Point" 編・前半。
"Astonishing X-Men #19-24 + Giant-Size"の"Unstoppable" 編のその後ともいえるエピソードです。
あまり覚えていませんが確か、Colossusを生き返らせたのもこのBreakworldの人たちで、地球を破壊するためのミサイルを発射したのも彼らだったと思います。そのミサイルと共にKittyは長い間宇宙を彷徨うはめになったはずでした。
ColossusがPowerlordであるKruunを倒したためUnderworldは崩壊し、Kruunたちは難民となり、地球に向かっていたとの事でした。
一応責任は自分達にもあると、難民を受け入れるCyclops。
しかし実はKruunは復讐の機会を窺っていて…。
内容★★★
難易度★★★
#534.1 + 535-539
2011/08/08 (Mon) 16:06
白泉社
2009年10月
クリスマスの日、「僕」に起こった小さな奇跡。
すべての子どもと、大人たちに贈る、感動の物語。
大人になるということは もう 子どもでは いられない ということ
・・・・・・けれど、ああ ぼくは・・・
失ったものなど なにひとつない。
わすれていたものが たくさんあるだけだ。
子供の頃は楽しみで仕方がなかった雪。
今では通勤の支障でしかなく、降ってほしいなんて思いもしなくなっています。
いつからそんな風に気持ちが変わったのか…。
いつまでも精神年齢が低いままだと思っていたけれど、悲しい部分だけ大人になっていたようです。
主人公のような機会はなさそうなので、時々この本を開いて純粋だったあの頃の気持ちを思い出したいものです。
内容★★★★
2011/08/08 (Mon) 15:20
光文社
2011年6月
親友の葬儀に参列したとき、神田は、親友の次女・瞳からメールアドレスを教えてくれと言われた。後日、彼女からメールが届く。遠路、東京から福岡への参列の御礼などの後に、神田が葬儀の間中つねに微笑みを絶やさなかった、棺の中の父の顔を覗き込むときにはその微笑みはいっそう深くなった、その微笑みの意味を教えてくださいと書かれたものだった。そして、彼女はその微笑みに救われたとも書いてきた。神田は返信する。「なぜ僕が微笑んでいたか、それは七年前に妻の知美を亡くしたことと大きくかかわっている、死と微笑み、この対極にあるものをどう繋ぎ合わせて説明すればいいのか少し時間をください」と。微笑みのことを説明するにはあのことを話すしかない、だが神田は、いままで子どもたちを含め何人かに話したことがあったがだれもまともに取り合ってはくれなかった。瞳の興味は尽きなかった。葬儀の場で神田を微笑ませたものを取り敢えず「それ」と表現し、妻の四十九日の法要が済んだ頃に初めてやってきた「それ」から語り始める。「それ」を通して世の中には「本当の苦しみ」と「本当ではない苦しみ」のあることを知り、四つの「心のフィルター」を手に入れたことによって、生きるのが楽になったという体験が分かり易く丁寧に綴られていく。 どんなことがあっても揺さぶられない心を持つ生き方を描く、最強の精神実用小説。
小説の形はとっていますが、実質精神論みたいなものかな。
内容の大半はメールのやり取りで、自分の心をどうおだやかに持ていくかが語られています。
わかったようなわからないような…。確かにこの境地にみんなが立てれば争い事はなくなるかもしれないけれど、難しいですね、私には。
内容★★★