2010/09/18 (Sat) 21:40
双葉社
2010年6月
父親が被害者で母親が加害者―。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
直接的な攻撃ではなく責めでもないのだけれど、じわじわと感じさせるプレッシャー。それをしている側は、無意識のうちに態度の端に出してしまっていって、自覚がない。だから攻められている側の気持ちにも気付かない。そんな微妙な心理が巧みに描かれていると思いました。
しかし、湊かなえさんの描く登場人物は、リアルなだけに、いい人と簡単に言ってしまえる人は皆無で、みんなドロドロしてますね。だから人間か…。
真相がなかなか明らかにならず、最後まで飽きさせないのも見事ですが、死んでしまった人よりも今を生きている人、みたいな理想よりも現実的な終わり方もよかったと思います。
今も日本ではいろいろな事件が起きていますが、報道だけでは本当の真相というか動機なんてわからないんだよなぁ、なんて考えてしまいます。
内容★★★★
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2010/09/18 (Sat) 16:29
Marvel Comics
November 2010
"X-MEN #2"で、Wolverineたちが捕えてきたヴァンパイアを調べることになったX-Club。だが、搬入されて間も無く、ヴァンパイアが逃げ出してしまう。電源も落とされ、パニックとなる研究所。おまけに、Madison Jeffriesも感染していることが発覚する…。
本編でフォローしきれないサイドストーリーという展開は、"Second Coming"のときと似ていますね。
どうしても補助的になってしまうX-Clubは、サイドストーリーが妥当な線かもしれません。
しかし、今回の話はあまり面白くありませんでした。
何しろ、イラストがイヤでした。キャラの顔、特にEmmaが怖過ぎ。
科学と吸血鬼は相容れないということで、今回のイベントではX-clubの活躍はないのかも?
内容★★★
難易度★★★
X-Men: Curse of the Mutants - Storm & Gambit, Smoke & Blood, Blade, Mutants vs. Vampires #01-02
2010/09/18 (Sat) 11:10
講談社ノベルズ
2010年7月
NEO舞城王太郎 BEGINS!
名前のない「僕」が「僕」を見つけるテロル。
講談社創業100周年記念出版
ある日ある朝、西暁町で、12歳くらいの僕が馬から生まれる。記憶も名前もない。でも名前なんかいらない、と僕は思う。自分が誰だってどうでもいい……のに、正彦が僕を弟にする。それからヒトとしての生活にようやく馴れてきたところに蛇に乗る少女楡が現れ、僕を殺人現場に誘う。冒険が始まる。失踪した父親。地下密室。獣の大革命。そして恋。混乱と騒動の中、僕は暗い森を駆ける駆ける駆け抜けていく。
舞城王太郎が講談社ノベルスに舞い戻り投下する、新しい小説(テロリズム)!
なんだろね。
不思議な感覚のお話でした。
どうなるんだろ、どうなるんだろと思わせる牽引力が文章にありました。
でも、何も解決していないこの終わり方は…。
きっと続編があろのでしょうね。
この先に期待したいです。
内容★★★
2010/09/17 (Fri) 16:35
Marvel Comics
October 2010
Druculaの遺体の身体部分を奪ってくる任務を帯びたStormとGumbit。彼らは今、地中海の海上を飛行している。ヴァンパイアがアトランティスとの戦いに敗れ、逃れてきた島がそこにある。だがその島は、暗黒魔法により閉ざされ、テレポートもできなければ、中の様子を調べるすべもない。だからStormたちは、Xジェットにより侵入するより方法はなかった。
島に近付いたとき、Stormは警告のテレパシーを受信する。その直後、Xジェットはモンスターたちにより、一撃で破壊されてしまうのだった…。
Druculaを生き返らせる作戦を決めたCyclops。
それにはまず、Druculaの身体がひつようになります。
それで、StormとGumbitが地中海の島から身体部、Namorがアトランティスから頭部をそれぞれ取ってくることになります。
何故にStormとGunbitかというと、彼らが昔盗賊だったからでした。
特にStormは、過去にDruculaと何かがあったようで、精神的に繋がっているとか。
島にはDruculaのもう一人の息子Janusがいて、Stormたちに協力してくれます。その真意のほどはわかりませんが。
テレパシーでStormに警告してくれたのも彼でした。
何とか暗黒魔法を解き、救援を呼ぶStormたち。
Magikのテレポートで、合流するWolverine, Colossus, Angel, Emma, Northstar, Dazzler, Psylocke。
残りのヴァンパイアをバタバタとなぎ倒し、無事Druculaの身体部を手に入れます。
しかしそのときには、Janusの姿はありませんでした。
イラストは私のお気に入りのChris Bachalo。
冒頭の演出も台詞も素晴らしくカッコイイし、雰囲気に酔いしれました。
内容★★★★
難易度★★
X-Men: Curse of the Mutants - Storm & Gambit, Smoke & Blood, Blade, Mutants vs. Vampires #01-02
2010/09/17 (Fri) 13:55
Marvel Comics
October 2010
ヴァンパイア・スレイヤーが殺される事件が立て続けに起き始めた。不穏な空気を感じ取ったBladeは、Claudia Bells, Dollyなどの仲間と共にアリゾナ・フェニックスに向かう。そこの廃墟と化した空軍基地に、Zarus率いるヴァンパイアの集団が潜んでいた。ヴァンパイア数百人に対し、ヴァンパイア・スレイヤーはたった12人。果たして勝ち目はあるのか?
"X-MEN"の"Curse of the Mutant"編の序章に当たります。
昼間でも活動ができるようになったヴァンパイア。
それを知らなかったのがヴァンパイア・スレイヤーたちの誤算でした。
そのため全面衝突となっってしまった戦いでは数が物をいい、ヴァンパイア・スレイヤーは、Bladeを残し全滅してしまいます。
ひとり逃亡するBlade。
Zarusの言葉、「ミュータントは人間の間で暮らしていけるのに、何故我々は駄目なのだ?」を手掛かりに、Bladeはサンフランシスコへと向かいます。
内容★★★★
難易度★★
X-Men: Curse of the Mutants - Storm & Gambit, Smoke & Blood, Blade, Mutants vs. Vampires #01-02