2010/10/28 (Thu) 09:32
祥伝社
2010年8月
“さくらの丘”を満ちるたちに遺す―。遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。祖母の二人の幼なじみも、同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。鍵は何を開けるものなのか。秘密をさぐりに三人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた―。三人の少女たちの青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた私たちが見た光景は―二つの時代が交差する感動の物語。
過去と現在が交互に少しずつ進行して徐々に真実が明らかになっていく過程が、ミステリー風で結構惹きつけます。
戦争が残した傷痕がここにも…。
これは、戦争に対するささやかな抵抗の物語といえるのかもしれません。
ただ、結構要となる人物の最期があっさり説明で終わってしまったのはちょと勿体なかったかな。
読後感は爽やかでいい感じです。
内容★★★★
PR
2010/10/27 (Wed) 16:38
講談社 少年マガジンKC
2006年9月
講談社 少年マガジンKC
2006年10月
講談社 少年マガジンKC
2006年12月
講談社 少年マガジンKC
2007年2月
講談社 少年マガジンKC
2007年4月
①中学全国大会を目標としていた沢村栄純。最後の大会は自らの暴投で敗退してしまう。仲間とともに高校でリベンジを誓うなか、名門、青道高校野球部からスカウトが来る。見学に訪れた沢村は、いきなりエリート校の洗礼を受けることに!名キャッチャーの呼び声高い御幸との出会いが沢村の高校野球への情熱を目覚めさせる!!
②名門、青道高校に入学した沢村栄純。初日の寝坊で監督の逆鱗に触れ、最悪のスタートを切った。名誉挽回とばかりに息巻く沢村だが、遠投勝負で結果も出せず「投手は諦めろ!」と宣告されてしまう。実力者揃いの青道野球部では、一軍への道のりは果てしなく遠い!!ひたすらエースを目指す沢村の前に、さらに強力なライバル、降谷が登場!!
③「エース不在」の青道高校で、1年生からも投手を発掘するために組まれた上級生との試合。圧倒的な上級生の力になす術もない1年生チームの雰囲気を変えたのは沢村だった! 勝利への執念を見た監督は沢村にマウンドへ上がるよう指示。待ちに待った登板に燃える沢村だったが、同室の先輩・増子との真剣勝負にレギュラーどりの厳しさを思い知る……!?
④多数の部員を擁する青道高校野球部でなんとか二軍昇格を果たした沢村。さらに上を目指し、3年生キャッチャー・クリスとともに夏までのレベルアップに励む!しかし、自分のピッチングの“持ち味”が何なのか分からないまま一軍への生き残りレースは激化していく……!
⑤残り2つの一軍昇格枠をかけた二軍最後の練習試合、対黒士館戦!! クリスの出場で、沢村は投手としてさらなる進化を遂げ、試合の流れも青道ペースに!!だが、クリスを知る敵ベンチの男・財前の策で、沢村とクリスのバッテリーは窮地に追い込まれ……!?
奇抜さを狙わず、直球ストレートといった感じの野球王道漫画かな。
本物の野球にはほとんど興味のない私ですが、野球漫画は何故か好きですね。それは、試合だけでなく、その各プレイヤーの背景までもが知ることができるからでしょうか。
高校野球という限られた舞台ですから、既出の漫画にかぶるキャラ、かぶる展開は勿論あるかもしれません。
でも、それでも面白ければよいのです。正統派はそうやって受け継がれていくべきだと思います。
内容★★★★
2010/10/27 (Wed) 13:03
2010.10.22
ある夜、瀬文(加瀬亮)は海野(安田顕)から植物状態の志村(伊藤毅)を治せる医者がいるかもしれない、と言われる。その人物は、"神の手"と呼ばれる細胞を再生する能力を持っていると言う。
そんな中、当麻(戸田恵梨香)と瀬文は公安の上層部から張り込みを命じられる。事件の詳細は説明されず、「見ていれば分かる」とガソリンスタンドの地図を渡される。
二人が指定された時間にガソリンスタンドに向かうと、アルバイトの武藤(清水優)が突然、ガソリンをバイクにかけ始めた。さらには、他の店員や駆けつけた当麻にもガソリンをかけ、火をつけようとする。間一髪、瀬文が武藤を押さえ込み、大惨事を免れる。すると取調べ中に武藤は、「このバイト君には罪はないんよ。わたしが憑依してイタズラしてるだけやねんから」と京都弁で話しだした。誰かが武藤に憑依して、事件を起こしたらしいのだが、もちろん警察は全く信じない。すると今度は、林実巡査(正名僕像)に憑依してみせ、「自分の能力を証明するために日本中の林実に憑依する」と宣言し、姿を消す。
しばらくして、憑依する人物から挑戦状が警察に届いた。「48時間以内に、私をつかまえられない時には、マスコミに対して、憑依する能力を発表する」と…。
野々村係長(竜雷太さん)がいい味出してますね~。面白すぎ。
津田(椎名桔平さん)が公安ってことなど、人々の立場も少しずつ明らかになってきました。
一十一(神木隆之介くん)を当麻(戸田恵梨香さん)が知っていること、左利きの地居(城田優さん)の立ち位置、すれ違いざま瀬文(加瀬亮さん)の怪我を治してしまった謎の女性など、謎は深まるばかりですが…。
内容★★★★
2010/10/27 (Wed) 09:33
ポプラ社
2010年3月
ウサギの人形ピョンちゃんのために作った「引き出しの中の家」に、
やってきたのは、小さな小さなお客さまだった…!!
「ふさわしい大きさのものを仕立てれば、きっとやってくる」
『花明かり覚え書』より
コルク栓の椅子、石けん入れでつくった猫足のバスタブ、マッチ箱をかさねて布を貼ったひきだし……
七重がつくった、引き出しの中の小さな家に、ある日とても小さな女の子、独楽子が現れます。
独楽子は、昔から花のそばにいて、花を美しく咲かせると言われている「花明かり」にちがいない、と思う七重。
彼らのためにあるような「盆栽」の唐楓の林で、二人は念願の紅葉狩りを楽しみます。
「きっと、お花見もしようね」と約束をしますが、その約束ははたされないまま離れ離れに……。
やがて時が経ち、七重のいた家に、今度は現代の少女、薫がやってきます。
薫はこの家で何を見つけるのか。
花明かりは再び現れるのか…?
小さな小さな人たちと、時代を隔てた二人の女の子たちのあたたかな交流を描いた、朽木祥、渾身の感動長編物語。
レゴ、シルバニア、リカちゃん、プラモデル…。
人はどうして、ミニチュアで再現することに惹かれるのでしょう。
その答えがここにあるわけではありませんが、この本は読んでいて温かい気持ちにさせてくれる、善意に溢れた本です。
不器用な薫と小さな桜子が、一生懸命クッキーを作っている様子が、身体の大きさの違いを乗り越えた一体感があって、とても印象的でした。
これを読めば、純粋な心が取り戻せる?
子供用に、語句の注釈がところどころ載っているのですが、その解説が子供に理解できるレベルかどうか、ちょっと疑問。
また、その解説が章ごとにまとめられているのも使いづらいと思いました。
細かいことですが、その点の配慮は欲しかったです。
内容★★★★
2010/10/26 (Tue) 18:49
双葉社 ACTION COMICS
2005年11月
双葉社 ACTION COMICS
2006年7月
双葉社 ACTION COMICS
2007年4月
双葉社 ACTION COMICS
2008年4月
①『勇午』(講談社刊)の赤名 修と、劇団☆新感線の中島かずきのまさかのコンビが放つ新感覚☆時代劇! 江戸で評判の錠前屋・錠之介の裏の顔。それは町にはびこる魔を封印する“枢り屋”である!!『漫画アクション』で連載!!
②江戸にはびこる魔物たち。しかし魔物の存在を信じぬ奉行所にあらぬ疑いをかけられた錠之介。“枢り屋”稼業に迫る危機!
③海に流れ着いた記憶喪失の女が持っていた鍵は、呉服屋・大丸の土蔵の鍵だった。そこは、“江戸城への扉”であるという……。この鍵を狙う、強大な魔物・牙鳳丸。牙鳳丸の正体と目的は!?
④江戸で評判の腕利きの錠前屋、錠之介には裏の顔があった。心の闇が開く時、人は魔に憑かれる。その魔を錠に封印することを“枢り”という。錠之介の裏の顔、それは江戸の町にはびこる魔を封印する“枢り屋”である!『勇午』の赤名 修と劇団☆新感線の座付き作家、中島かずきの最強タッグが産み出す大江戸魔物アクションストーリー。中島史観が赤名 修の超絶無類な筆で繰り広げられる、極上のエンターテインメント!
読み始めは、パターン化した短編が続くものと思っていたのですが、意外にそうではなく、ダイナミックな展開で楽しめました。
絵も綺麗で、キャラもしっかり作られているのもよかったです。
最後でようやく、錠之介とお琴の出会いという過去は明かされたものの、どういう経緯で錠之介が“枢り”をすることになったのかなどは未だ不明なので、いつか続編が読めることを期待しています。
内容★★★★