2010/12/25 (Sat) 13:06
2010/12/25 (Sat) 11:00
幻冬舎 バーズコミックス スペシャル
2009年9月
陣痛で苦しむ妻の元へ帰ろうと、浮気相手のマンションを出たところで記憶が途切れた男。彼が後頭部の痛みで目を覚ますと、そこは緊急停止したエレベーターの中だった。エレベーターの中にいたのは、チンピラやゴスロリ少女など変わった人たちばかり。しかも、全員犯罪歴があるようで!?そんな彼らと「密室状態」なんて――まさに悪夢!!
読み始めは、なんて安直な設定、なんて思ったりもしましたがそんなことはなく、予想外の展開で楽しめました。
ちょっと破天荒な向きもあるので、コメディタッチらしい原作の方がより面白そうです。
映画も気になるけど、やっぱり原作が読んでみたいです。
内容★★★★
2010/12/24 (Fri) 17:11
幻冬舎
2010年7月
「いまの自分は"本当の自分"ではない」と思っている人、必読!
失業した若者が、将来に絶望して自殺を図る。幸い助けられたが、精神病院に入院させられる。そこで、若者は一人の奇妙な老人と出会う。若者は老人から、この世の中を動かしている「暗黙のリール」があることを教わる。それにより、若者が新しい生き方を手に入れようとするのだが…。「暗黙のルールを知っているかどうかで些細な違いが生まれ、それが積もり積もって大きくなり、人生の幸不幸が左右されてしまう。それが、わしがこの人生から学んだことじゃ」
物語であると同時に、読むことで、生きづらさの本質を知り、それを克服する方法を学んでいくという実用書の面も兼ね備えている
ストーリーだけで考えるならば、とんとん拍子で進んでいくので物足りないかもしれません。
でもこの本の主題は、学校では教えてもらえないこの社会での生き抜くための知恵を具体例を示すことにより、判りやすくすることにあると思います。
その点ではかなり成功しているのではないでしょうか。
表向きのルールだけではやっていけない人間社会。人が感情の生き物である以上、理想だけでは処理できないことがいっぱいあるということですね。
多分、世渡り上手な人は無意識のうちに「暗黙のルール」を会得しているのだと思います。
この本の言葉以外にも、会社には会社の、学校には学校の「暗黙のルール」は存在すると思うし(タブーもその一つかな?)、この先も考察を深めていきたいと思いました。
内容★★★★
2010/12/24 (Fri) 14:20
2010/12/24 (Fri) 10:47
新潮社
2010年10月
模範的な警官になろうと、誰よりも強く思ってきた。ノンキャリアながら管理部門で抜擢され、エリート部署へ配属された。だが、待っていたのは不祥事の責任を被る屈辱の左遷…。若き警部・柴崎令司が、飛ばされた所轄署で体験する人生初の悪戦苦闘。他人には言えない屈託を抱えた男が、組織と世間の泥にまみれて立ち上がる人気シリーズ全七編。第63回日本推理作家協会賞短編部門受賞作「随監」収録。
よくある正義のための警官というわけではなく、出世のことが第1と考える男が主人公のお話。警官だって人だな、サラリーマンなんだな、って改めて思わせる本でした。
警察の様子はとても詳細でリアルで勉強になりますが、心情的な描写が私には物足りなく感じました。そのため感情移入とかはしにくかったです。
大企業と同じく、出世、、天下り、しがらみ、不正、体裁、隠匿…。いろいろ考えさせられます。
内容★★★★