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2009/11/06 (Fri) 10:25

2005

英国人青年ジョー・コナー(ヒュー・ダンシー)は、自分だったら何かを変えられるという信念を抱いて、海外青年協力隊の英語教師としてルワンダにやってきた。英国ローマン・カソリック教会のクリストファー神父(ジョン・ハート)によって運営されていた公立技術専門学校(ETO)に赴任するが、ルワンダではフツ族とツチ族とが長年に渡る部族間の争いが続き、世界各国から派遣された国連治安維持軍(UN)が監視をしており、学校もベルギー国連軍兵士が駐留していた。不穏な動きの情報があるものの、学校の中は生徒たちの笑い声は絶えず、平和そのものに見えていた。だが、その平和も一瞬の出来事から地獄の時を迎えることとなる。
1994年4月6日の夜、アルーシャを介とした停戦協定を結ぶために、フツ族出身のハビャリマナ大統領が乗った飛行機が何者かに撃墜される。もしかしたらクーデターかも知れないという噂が広がり、学校はそこが非戦闘区域である事を宣言し、国連兵士たちが生徒たちを守る為に学校を取り囲む。部族紛争がはじまり、彼の学校が大量虐殺〔ジェノサイド〕から逃れてきた何千という難民の為の避難所となった時、ジョーは彼のお気に入りで最も成績優秀な生徒マリー(クレア=ホープ・アシティ)に、国連軍が必ず君たちを守ってくれる、と約束する。しかし学校の外では過激派民兵〔ミリシア〕による血みどろの虐殺が繰り広げられていた。そして国連軍がもうこれ以上難民を保護できないと手を引いたとき、ジョーと学校長のクリストファー神父は人生最大のジレンマに立たされる。彼らもまたその場所を立ち去るべきか、それともルワンダの人々を守る為に立ち上がるべきかと。
国連軍のトラックが不安におびえる難民たちの群れをかき分けて退去してゆく中、ジョー、そしてクリストファー神父はある決断をする・・・・


原題:Shooting Dogs


「ホテル・ルワンダ」と同じくルワンダ虐殺を描いた映画です。
こちらは、外国人の教師を主役にしているため、立場というか視点が「ホテル・ルワンダ」に比べ、私たちに近いといえます。

この映画の製作者でもあり、共同執筆者でもあるデヴィッド・ベルトンは言っています。
「ある意味、ルワンダの虐殺事件全体が、人間社会の失敗を意味したものであり、そこを私は強調したかったんだ。私自身ジャーナリストとして失敗したと感じている。同時に、学校から逃げだした教師たち、問題を解決することなく立ち去った外交官たち、撤退を命じられた国連軍の兵士、国外退去用の航空機にまっ先に乗り込んだNGOのスタッフたち全員も、内心は自分と同じ気持ちでいたと思う。助けを求める友人たちを見捨てたんだ。その後で友人たちの大半が孤立無援で死んでいったというのに」
。「そこには国連軍もいて、虐殺を防ごうとすれば出来たのにしなかった。国連の安全保障理事会はまざまざとその腰抜けぶりをみせつけた。国連が国連軍をボスニアに送ろうとした時点で、安全保障理事会はアフリカから逃げ出したのだ。たぶん国際機関が紛争国の仲裁に乗り出すには、二つの明確なルールがあるのだろう。その一つは当事者たちが白人であること、二つ目は当事者たちが西側が求める何かを持っていて、それが安全保障理事会の利益になるものであること、の二つだ。しかし当事者が黒人で、貧しい国であった場合は、関係ない。自分たち同士で勝手にやってくれ、となるのだ」

私がこの映画を観て感じたことをあれこれ言う必要もないようです。

フランス軍が自分の国の人間だけ救出しようとやってきたとき、これで助かるのだと勘違いして喜ぶ人たち。
「相手が攻撃してこない限り応戦はできない。上の指令がない限り攻撃できない」と言っていた国連軍の指揮官が、神父に「衛生上の問題から犬を射殺します」といったときの神父の反応、「犬が銃撃してきたのか?上の許可はとったのか?衛生上の問題はこれからもっと起きるぞ」(多分、原題はここからきているのだと思います)
国連軍の指揮官に「撤退するなら、せめて子供たちだけでも射殺してください。鉈で切り刻まれるより、苦しみを一瞬で終わらせてあげたいから」という人…。
いろいろなシーンが、しばらく頭を離れそうもないです…。

内容★★★★★



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