2009/10/27 (Tue) 10:39
2006
「いただきます」って、だれに言いますか?
「食」の不安は、「食」を知ることでしか解決できない!
きっと、誰かに教えたくなる。食べ物があなたの食卓に並ぶまでの、驚くべき旅。
私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのだろう? 本作は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー。世界中の人の食を担うため、野菜や果物だけでなく、家畜や魚でさえも大規模な機械化によって生産・管理せざるをえない現代社会の実情。ピッチングマシンのような機械で運ばれるヒヨコの群れ、わずか数秒で解体される魚、巨大なマジックハンドで揺すぶり落とされる木の実、自動車工場のように無駄なく解体される牛…etc。まさに唖然とするような光景の連続。その生産性の高さと、時に絵画のごとく美しい撮影に驚愕しつつも、改めて私たちが生きていることの意味が問い直される!
ナレーションもBGMもテロップもインタビューも何もないまま、映像だけですすで行くのにも関わらず、圧倒的に訴えかかけてくるドキュメンタリー。
ブロイラーとか少しは知っていたけど、ここまで効率化されているのを目の当たりにすると声も出ませんでした。
登場する生産現場は、トマト、キャベツ、キュウリ、リンゴ、アーモンド、パプリカ、ホワイトアスパラガス、ヒマワリ、岩塩、サケ、鶏卵、鶏肉、豚肉、豚の種付け、乳牛、牛肉、牛の種付け、牛の出産(帝王切開)
偽善者な私は、屠殺の場面や解体の場面では目を逸らしたくなったのも事実です。
想像力がないから、肉を食べていても結びつかないのですね。
形が違うし。
効率化って無機質というか、そういう面でも恐ろしいものがありました。
働いている人はどんな気持ちでやっているのでしょう。
でも、その効率化のおかげで食に困らない生活を送れることも事実です。
なくてはならないでしょう。
でもそこで失われる命を思うと、食べ物を粗末になんてできないはずです。
あるのが当たり前でなく、どの食べ物でも、どうやってつくられているのか、少しずつでも考えながら食べるようにしていきたいと思いました。
内容★★★★★
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