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アメコミで英語、と映画と小説と漫画など
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2009/08/19 (Wed) 10:38

2008

プロのチェロ奏者として東京のオーケストラに所属していた小林大悟。しかし、ある日突然楽団が解散。自分程度の奏者は掃いて捨てるほどいると夢を諦め、1,800万円もしたチェロも売り払い、妻の美香とともに田舎の山形県酒田市へ帰ることに。
就職先を探していた大悟は、新聞で「旅のお手伝い」と書かれた求人を見つける。てっきり旅行代理店の求人と思い込み「高給保障」や「実労時間僅か」などの条件にも惹かれ、その・NKエージェントの面接へと向う。履歴書を一瞥もしない社長に「うちでどっぷり働ける?」の質問だけで即「採用」と言われ、早速名刺まで作ることに。慌てて詳細を聞く大悟は月給50万円という破格の条件に喜ぶも、その業務内容が納棺(=NouKan)と知り、困惑する。広告は「安らかな旅立ちのお手伝い」の誤植だと告げられ、「向いてなければ辞めればいい」と"今日の分"と日当まで渡す強引な社長に、戸惑う大悟は半ば押し切られる形に。しかし妻には「冠婚葬祭関係」としか言えず、結婚式場に就職したものと勘違いされてしまう。
早速出社すると、納棺の解説DVDの遺体役をさせられ散々な目に遭い、さらに最初の現場では孤独死後二週間経過した老女の遺体と対面。現場の異臭と壮絶な状況に嘔吐をもよおしながら仕事の厳しさを知る。帰社し呆然とする大悟に社長は、過酷な初現場をねぎらいながら日当を渡し、早めの帰宅を促す。その帰路、ただでさえ死臭が気になっていたところに、バス内で女子高生が「何か臭う」と話しているのを聞いてしまい、途中下車し銭湯で取り憑かれたように体を洗う大悟。さらに帰宅後、妻が隣人からもらったという今朝つぶしたばかりの鶏を見て、再び嘔吐に見舞われる。
その後悩みながらも遺族からの感謝などもあり、少しずつ納棺師の仕事に充実感を見出し始めていた大悟であったが、噂で大悟の仕事を知った銭湯の息子の山下から「もっとましな仕事さ(=に)就けや」と白い目で見られ、さらには急な仕事で夜中に抜け出す大悟を不審に思った妻が大悟の机の中から件の解説DVDを見つけ、とうとう妻にも仕事の内容を知られてしまう。「そんな汚らわしい仕事は辞めて」と懇願する妻に大悟は態度を決めきれず、妻は実家に帰ってしまう。幼なじみとは疎遠になり、妻には出て行かれ、そしてある現場では、不良学生を更生させようとした教師が大悟を指差しつつ「この人みたいな仕事して一生償うのか?」と発言したのを聞いたことを機会に、ついに退職の意を社長に伝えようとするが、社長のこの仕事を始めたきっかけや独特の死生観を聞き思いとどまる。
場数をこなしそろそろ一人前になったころ、突然妻が大悟の元に戻る。妊娠を告げられ再び納棺師を辞めるよう迫られた大悟に仕事の電話が入る。その内容は、一人で銭湯を切り盛りしていた山下の母、ツヤ子の納棺であった。山下とその妻子、そして自らの妻の前でツヤ子を納棺し、その大悟の細やかで心のこもった仕事ぶりに山下とは和解し、妻の理解も得る。
そんなある日、自宅に亡くなった大悟の母宛ての電報が届く。それは大悟が子供の時に家庭を捨て出て行った父、淑希の死を伝えるものであった。「今更父親と言われても…」と当初は遺体の引き取りすら拒否しようとする大悟に、自らも帯広に息子を残して男に走った過去があることを告白した同僚の上村が「最後の姿を見てあげて」と説得するが…。


第81回アカデミー賞外国語映画賞、第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。
ホント、いろいろ考えさせられる映画でした。
最初は、こんな仕事もあるのか、あんまり気にしたこともなかった、ぐらいに考えていたのですが、そんなレベルのお話ではありませんでした。
人間の尊厳というか、あり方について考えさせられました。
死者にとっては、死んでしまえば分からないから、何したって仕方ないくらいに思っていたのですが、この儀式とも言うべきものは残された者にこそ重要な位置を占めているように思えました。

この職業に対しての、一般世間というか周囲の反応もリアルでしたが、こういう映画に触れることで、この重要さの認知度が上がり反応も変わってくると思います。
そういう点でも素晴らしい映画でした。
一度は見ておきたい映画です。

内容★★★★★


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