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2009/07/28 (Tue) 12:20

2007

そこでは、戦えない子供は谷底に捨てられ、成人の儀式では餓えた猛獣に独り敢然と立ち向かわなければならない。生き残った者だけが一人前と認められる過酷にして厳格なルールのもと男達は育てられ、世界史上類を見ないとてつもない国家を作り上げた―それが、スパルタだ。侵略を目論むペルシア帝国100万の大軍を前にしても、怯むことのないスパルタ魂。王レオニダスのもとに集まったスパルタ300人の屈強な男たちが、ペルシアの巨大軍を向こうに回し、空前絶後の壮絶なバトルへと挑み込む!
100万対300。無謀すぎて荒唐無稽にさえ思えるこの戦いは、空想の産物などではない。それこそが、史上もっとも熾烈な闘いのひとつとして、ヘロドトスの「歴史」にも記されているテルモビュライの戦いなのだ。
紀元前480年。スパルタ王レオニダスのもとにペルシア帝国からの遣いがやってきた。千もの国々を征服した東方の大帝国が次なる標的に定めたのは、スパルタをはじめとするギリシアの地。国を滅ぼされたくなければ、ペルシアの大王クセルクセスに土地と水を差し出し、服従の証を立てろと使者は言う。「服従か、死か」と問われれば、スパルタの答えはひとつ―王レオニダスがペルシアの使者を葬り去った瞬間、スパルタは100万の大軍を敵に回した。
神々に開戦の許しを乞うために、レオニダスは司祭のもとを訪れたが、欲と妄執にとらわれた司祭たちは、託宣者のお告げであるとして、スパルタ軍の出兵を禁じた。託宣者の信託に従えば、戦うことは許されない。しかし、戦わなければ滅ぼされる。煩悶する王に、王妃ゴルゴは毅然として言う―「自分の心に従いなさい」と。
戦いを決意した王のもとに集まったのは300人。しかし、それはただの300人ではない。スパルタ精鋭の300人だ。さらに、レオニダスには戦略があった。海岸線の狭い山道に敵を誘い込めば、大軍の利点を封じられる。そこを、スパルタの盾で食い止めるのだ。
作戦の地テルモビュライに兵を進めた彼らの前に現れたのは、海岸線を延々と埋め尽くすペルシアの大軍。驚くほどわずかな兵を前に、ペルシアの指揮官は傲岸に言い放つ―「貴様らは今日の正午には死んでいる」。
しかし、スパルタの男たちはひるむどころか、解き放たれる瞬間を待ち受けていた。敵の弓矢で太陽が隠れるなら、暗がりの中で戦うまで。男たちに退却の二文字はない。鍛え抜かれた剣のもと縦横無尽に突き進む。緒戦はひとりの死者もなし。100万対300の戦いは、ペルシア軍の予想を完膚なきまでに覆し、スパルタ軍の勝利で一日目を終えたのだった…。


「シン・シティー」「ダークナイト」と同じくこれもフランク・ミラーのコミックの映像化作品です。
フランク・ミラーはどうもこの話が好きなようで、この作戦は"Sin City: THE BIG FAT KILL"でも使われ、その300人の話も少し描かれています。
まだ原作のほうは読んでいないので(近々読む予定ですが)比較はできませんが、骨太なストーリーと超迫力のアクション、幻想的な色彩に圧倒されっぱなしでした。
忍者や異形な者達が敵だったりと、かなり大胆なアレンジがされていて、歴史に忠実とは言い難いですが、そんなこと議論する気にもなれないほどのすごい勢いがこの映画にはあります。
印象的な映像は今でも目に焼き付いています。
過酷な生き方をしている人たちに感情移入はできませんでしたが(ぬるい生活の私にはおこがましいことです)、信念に真っ直ぐに生きるシンプルさには憧れてしまいます。
映画の終わり方もとてもいい感じでした。


まさかとは思ったのですが、これも続きが作られる予定なのだそうです。コミックも同じくです。題名は「スパルタ」になるとか…。

内容★★★★★


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