2011/02/03 (Thu) 16:49
講談社
2010年11月
戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。高度経済成長、六十年安保闘争、東京オリンピック、大阪万博、よど号ハイジャック事件、日本列島改造論、石油ショック―激動の昭和の時代、生まれながらの野生児、作田又三は、人生という荒海を渡っていく。いざ、海図なき嵐の海へ。さあ、錨を上げよ!疾風怒濤の2400枚。圧倒的青春小説。
まるで自分が大海原に投げ出されたように感じました。
600ページも読んでまだ半分ですよ。しかも、物語の行方なんて全然見えてないし。
この上巻は、又三の小学生~大学生時代を描く学生編。(といいつつ、下巻も最後まで大学生のままだったりして)
又三の行動には、共感も少しはありましたが、大半はイラついてました。
やる気を出したと思ったら突然怠けだしたり、女には左右されっぱなしだし、惚れっぽいし、喧嘩っ早いし、卑怯だし…。
でも、人間の愚かさや醜さを隠さない、少なくとも自分には正直なところは悪くないと思う。
なんだかんだ言っても、彼の行く末はとっても気になっています。
内容★★★★
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