2009/01/30 (Fri) 10:19
文藝春秋
2008年10月
「悪魔の手」と名乗る者から、警察と湯川に挑戦状が届く。事故に見せかけて殺人を犯しているという彼に、天才科学者・湯川が立ち向かう。
ドラマ、そして映画「容疑者Xの献身」で人気のガリレオシリーズの最新短編集。
私は、このシリーズは「容疑者Xの献身」の小説とドラマは第1話しか見ていないのですが、この本は楽しめました。
1.落下る(おちる)
2.操縦る(あやつる)
3.密室る(とじる)
4.指標す(しめす)
5.撹乱す(みだす)
の5編を収録。
私は科学に詳しくないので、トリックそのものにはあまり感銘を受けたわけではないですが、そのドラマ性と簡潔で読みやすい文章は素晴らしいと思いました。
キャラクターはもう完全に出来上がっていて、私はドラマの1話しか見てないにもかかわらず、頭の中では福山雅治と柴咲コウが動いていました。
特に「密室る」はお気に入りです。
「容疑者X」では、湯川教授があまり好きではなかったのですが(主人公の敵ですから)、今回の本でかなり好きになりました。
読みやすいので、国語が苦手な生徒たちにも勧めたい1冊です。その場合、感想などはまず書かせずにあらすじを書かせるのが良いかなと思っています。
内容★★★★★
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