新潮社
2011年4月
理不尽なイジメに苦しむ少年が出会った、赤く染まる白い鳩。家族の在り方に戸惑う少女を奮い立たせた、一台のピアノ。事故で娘を亡くした父親の苦しみを断ち切らせた、片腕のない男。バスを降りたその街で、人々は傷つき憂えながら、静かに痛みを超える。九つの物語が呼び覚ます、あの日の記憶―。深い孤独の底に一筋の光が差し込む、著者初の短編小説集。
読みやすく、どれにも共感でき、そして、とても胸に残る短編集でした。
持って行き場のない想い―。
それを抱えて、悩みもがいて生きているのが「私がいる場所」なのかな。
内容
★★★★[0回]
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