2009/10/01 (Thu) 11:36
1995
ベテラン刑事サマセットとコンビを組んだ、新米刑事ミルズの前に怪事件が発生した。それは拳銃で脅し胃袋が破裂するまで食べ物を食べさせられるという想像を絶する殺人事件だった。捜査を進める二人だったが、第二の殺人事件が発生。腹の肉を1ポンドえぐり出された弁護士の死体。そして現場には被害者の血で「GREED=強欲」と書かれていた。サマセットは、先の変死体が「大食」を意味していること、これらは「七つの大罪」にのっとった連続殺人事件であることに気づくのだった……。
もう15年近く前の映画になるのですね…。
初めて見たときのラストの衝撃は未だに忘れられません。
自分の世界観というか、常識だけで人の行動を判断することはできない、ということを教えられた映画です。
人が人を裁くこと自体間違っている気はしますが、信念を貫き通そうとする者にとって、そんなことは考えもしないだろうし…。
おかしいだろ、とかなんで七つの大罪なんだ、と思った時点でアウトなのかもしれません。
モーガン・フリーマン(ダークナイト、ウォンテッド、ミリオンダラー・ベイビー)
ブラッド・ピット(レジェンド・オブ・フォール、ジョー・ブラックによろしく、ファイト・クラブ)
グウィネス・バルトロー(恋におちたシェイクスピア、リプリー、アイアンマン)
ケヴィン・スペイシー(ペイ・フォワード、交渉人、ユージュアル・サスペクツ)
といった豪華キャストも見所です。(括弧内は代表作というより自分の観た作品で気に入っているものです)
この監督デヴィッド・フィンチャーの作品は、「エイリアン3」「ファイト・クラブ」「パニック・ルーム」と観てきました。
話題作ばかりですね。
「ゾディアック」と「ベンジャミン・バトン」は未だなのでそのうち観ないと。
内容★★★★


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2009/10/01 (Thu) 09:46
2008
妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。
人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。
そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。
二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。
ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは ――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。
ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。
タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。
彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?
「ミリオンダラー・ベイビー」「硫黄島からの手紙」「ミスティック・リバー」「パーフェクト・ワールド」「許されざる者」…。
クリント・イーストウッドって結構監督作多いのですね。
マカロニウエスタン大好きな私にとって、クリント・イーストウッドのファンであることは当然ですが、監督として意識し始めたのは「ミスティック・リバー」からでしょうか。
「ダーティハリー」「夕陽のガンマン」などのように、主演代表作からのイメージはアクション俳優という印象ですが、監督作はアクションに頼ることなく、骨太で考えさせられる作品が多いです。
この作品も例に洩れず、アクションはほとんどなく、有名俳優起用もなく、まさに中身で勝負といった感じでした。
フォード→トヨタに見るアメリカ経済の衰退、他民族の移住、人種差別、家族の絆の希薄さ、なくなるとのない理不尽な暴力…。
様々なアメリカの問題点が浮き彫りになっています。
でもこれはアメリカに限らず、日本でも起こりつつある問題でもあると思います。
そして衝撃のラスト。
この作品を以って俳優業を引退すると発表したクリント・イーストウッドですが、私にはこの作品は、銃を撃つことを生業としていた主人公ハリーたちの最後にも見えたのでした。
内容★★★★★

2009/09/30 (Wed) 18:38
Marvel Comics
June 2009
Marvel Comics
July 2009
Marvel Comics
August 2009
Marvel Comics
September 2009
1937年Bowery。Jim LoganはここでパートナーのDogと共に探偵業を営んでいた。ある日、Mariko Yashidaという女性が現れ、その依頼を受けるが、その捜査の途中、パートナーのDogは消息不明になってしまう…。
全4話。
ノワールと謳っているだけあって、雰囲気バンバンです。
ストーリーもイラストもハードボイルド一直線といった感じです。
ハードボイルドが好きならば、酔いしれることができるでしょう。
Wolverine, Mariko Yashida, Rose, Yuriko Oyama(Lady Deathstrike), Victor Creed(Sabretooth)など、登場人物はお馴染みのキャラたちですが、このコミックは独自の世界で、オリジナルとは違う役柄となっています。勿論、映画とも役は違います。
あるキャラによっては、驚くような役だったりします。
ストーリーも、全編に哀愁漂い、退廃的なやるせなさがにじみ出てくるような素晴らしいものでした。
ハードボイルドの雰囲気と、いつもと違うキャラと、ダブルで楽しめるこのシリーズは他に、
X-Men
Spider-Man
Daredevil
Luke Cage
Punisher
があります。
誰がどんな役なのか考えるだけで、わくわくします。
内容★★★★
難易度★★
2009/09/30 (Wed) 15:14
Marvel Comics
June 2009
Marvel Comics
July 2009
Marvel Comics
August 2009
存在を知られ、Black Death一味に狙われるZack。存在が知られてしまったことを逆に利用して、Black Death一味をおびき出すために、Zackを囮にしようと企むS.O.S。Zackの意志とは関係なく動き出す周辺。Zackは自分の正体を知ることができるのだろうか?
後半。
クローン云々のくだりは多少聞き飽きた感がありますが、ストーリーは一筋縄ではなく、面白かったです。
キャラつくりはうまいですが、時に永遠の16歳の少女Ava Destructionの存在がひときわ光ってました。
そして、彼女とZack, Xander兄弟の関係…。
結構深いですよ、これ。
また、この"Incognito"の世界の話は、今途中の"Criminal"シリーズが終了した後再開されるようです。
このコミックのライターEd Brubakerの作品は、私は気付かず結構読んでいたみたいで、その作品を挙げてみると、
Captain America (vol. 5) #1-50
Captain America (vol. 1) #600-
The Immortal Iron Fist (vol. 2) #1-14 and Annual #1
Uncanny X-Men #475-503
Winter Soldier: Winter Kills
X-Men: Deadly Genesis #1-6
結構粒ぞろいですね。
これからも要注目です。
内容★★★★
難易度★★★
#01-06
2009/09/30 (Wed) 09:38
2009
ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機…。
かつて世界で起きた数々の事件の陰で、<監視者>たちがいた。彼らは“ウォッチメン”と呼ばれ、人々を見守り続けてきたはずだったーー。そして1977年には、政府によりその活動を禁止され、ある者は姿を消し、ある者は密かに活動を続けていた。
1985年、アメリカ合衆国はいまだニクソン大統領が政権を握り権力を欲しいままにしている。ソ連の間で一触即発の緊張関係が続き、漠然とした不安感が社会を包んでいた。
ニューヨーク、10月のある夜。高層マンションの一室から、ガラス窓が豪快に割れる音とともに、一人の男が突き落とされ殺された。死体のそばには、血がついたスマイルバッジが落ちていた。平和のシンボルに不吉な血痕。世界の終末が近づいているのかもしれない。殺された大男の名はエドワード・ブレイク。かつて“ウォッチメン”と呼ばれていた者の一人であり、スマイルバッジは彼が胸に着けていたトレードマークだった。
しばらくして事件現場に現れたのは、ロールシャッハと呼ばれる薄汚いトレンチコートにフェドーラ帽をかぶった謎の男。顔が白と黒の模様が変化するこの男が、血のスマイルバッジを手に取り見つめている。この“顔のない男”は何者なのか? この暗殺事件を不審に思った“顔のない男”は独自で捜査をはじめ、ダン・ドライバーグ、エイドリアン・ヴェイドなど、かつて“ウォッチメン”とよばれた者たちの周辺を嗅ぎまわり始めた。そして、事件の捜査を進めれば進めるほど、なぜか次々とかつてのヒーローが無残にも消されていく…。いったい何が起きているのだろうか。
なぜ、ウォッチメンが狙われるのか? 誰が何を仕組んでいるか?
何の目的で、かつてのヒーローを殺し続けるのか…。
やがて、世界を揺るがした歴史的事件に関わってきた“ウォッチメン”の真実が徐々に明らかになるにつれて、想像を絶する巨大な陰謀が待ち構えていた。それは世界の未来を脅かす驚くべき計画だった。
これまで人々を監視してきた“ウォッチメン”と呼ばれる者たちの本当の目的とは何なのか。いったい誰が<ウォッチ>して、誰が<ウォッチ>されているのか?
まず、原作をここまで忠実に映像化できていることに驚きました。
難解であの長い話をうまくまとめたことにも感心しました。しかも、あまりアレンジすることなく。
ただ、原作への愛が強すぎるためか、忠実すぎて、原作を読んでいない人には、1回見ただけでは理解しきれないかもしれないという懸念はあります。
でも、原作はヘビーなので、映画でざっと流れを掴んでから原作を読んだほうがわかりやすいかもしれません。
それでも劇中劇(子供が読んでいるコミック)はごっそりカットされたりはしているのですが。(正直この部分は私も読んでいてちょっとかったるかったです)
一般受けを狙うのであれば、もう少しシンプルにする必要があったかもしれませんね。できるかどうかは別にして。
キャラ設定はしっかりしており、各キャラの想いや考えがしっかり描かれていてます。
キャスティングも素晴らしく、原作のイメージを損ねていません。
あえて言わせてもらえば、ナイト・オールが原作より恰好よくなっているのが映画的かなと。(スタイルとコスチューム)
時間と情報量の関係か、「300」ほどのインパクトは感じられませんでしたが、ここまでの表現ができるとなると、これからのアメコミの映像化に期待は膨らむ一方です。
万人受けかどうかは置いておいて、共通の敵を作ることでしか和解できない人間、そして本当の平和というテーマは考えさせられるし、人間の理屈ではない感情という部分がうまく描かれている素晴らしい映画だと思いました。
内容★★★★

