2010/03/21 (Sun) 12:45
2007
監督:蜷川実花
出演者:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃、菅野美穂、小泉今日子、安藤政信、永瀬正敏
上映時間:111分
真っ赤な金魚たちが宙を泳ぐ。大門をくぐると、そこは華やかな吉原遊郭。
桜が満開の中、遊郭<玉菊屋>に連れてこられた8歳の少女は、きよ葉と名付けられた…。
口が悪く、誰にもなつこうとしないきよ葉の面倒をみることになったのは、気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた完璧な高級花魁・粧ひ。女だらけの世界に嫌気がさし、きよ葉は脱走を図るがあえなく失敗。厳しい折檻を受けても逃げ出すことをやめようとしないきよ葉。だが、自分から「吉原一の花魁になってやる」と言ってしまう。その気にさせたのは粧ひだった。きよ葉に、相手に自分が思った通りの言動をとらせる「手練手管」(てれんでくだ)を見せ付けたのであった。そして、粧ひは金持ちの旦那に身請けされ、全ての遊女が最も夢み、羨望するかたちで吉原を出て行く。それは吉原の門を出て、遊女が生きられる、唯一の方法。別れの日にきよ葉は粧ひから、彼女が身につけていたかんざしを受け継ぐ。
やがて、17歳になったきよ葉は「十年に一度の天女」と楼主が誉めるほどの女に成長し、店に立つ。きよ葉のはじめての客「突き出し」の相手は玉菊屋一の上客であり、花魁・高尾の馴染であったご隠居。鼻っ柱の強さと美貌が気をひき、一躍江戸中の注目の的となる。
そんな、きよ葉も初めて恋に落ちる。うぶな青年・惣次郎がきよ葉目当てに玉菊屋を訪れ彼女を求めたとき、きよ葉はどうしようもなく恋に落ちた。惣次郎の前では弱さも本音も全て曝け出し、ただひたすら彼といられることをこの上もなく幸せに感じていた。遊女は偽りの愛を売る世界に生きるもの。しかし、惣次郎と過ごす時間だけはきよ葉にとっては本物だったのだ。
安野モヨコの同名漫画が原作。
原作は読んでいないので比較はできませんが、ストーリーが平坦なのとありきたりすぎて、引っ張っていく力が足りないように思えました。
人物もどこか薄っぺらな印象。
映像や色彩は美しく、はっとするようなシーンもあるのですが、それだけでは…。
音楽もそぐわない感じだし…。
私は、日本人が作ったわけではないのに「SAYURI」のほうが好きです。
内容★★★
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2010/03/21 (Sun) 11:50
2009
監督:紀里谷和明
出演者:江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ、要潤、玉山鉄二、チェ・ホンマン、中村橋之助、寺島進、平幹二朗、伊武雅刀、奥田瑛二
上映時間:128分
1582年、天下統一を目指した織田信長はその夢目前にして、家臣、明智光秀の謀叛により本能寺で暗殺される。しかし、信長の右腕であった豊臣秀吉が光秀を討伐。その功績をもって信長の後を継ぎ、豊臣政権を樹立する。
世は火種を残しつつも、一時の平和を謳歌していた。とはいえ格差は広がり、景気は悪く、民衆の生活は一向に楽にならない。そこに彗星のごとく現われる一人の義賊。天下の大泥棒、その名は石川五右衛門。超人的な身体能力を武器に、金持ちから盗み、貧しきものに分け与える英雄に庶民は熱狂していた。
ある夜、五右衛門は紀伊国屋文左衛門邸の財宝の中に南蛮製の箱を見つけるが、盗み出した後で中身が空であることを知り、屋根から放り捨ててしまう。
翌日、五右衛門は行動を共にしている猿飛佐助から、石田三成が紀伊国屋邸に乗り込みながら箱を手に入れることが出来なかったため、当代随一の使い手である霧隠才蔵を差し向け、躍起になっていることを聞く。
箱を再び手に入れようと貧民街へ向かった五右衛門は、役人の又八が偶然箱を手にした少年、小平太の母を斬り殺す現場に居合わせる。その瞬間、五右衛門の胸によみがえる、両親を斬り殺された悲しい過去。箱を抱えて駆け出していく五右衛門と追う才蔵。森を抜けて戦うふたりを見つめるのは、かつて2人を信長の忍びとして厳しく育て上げた服部半蔵だった。
石田三成が霧隠才蔵を、徳川家康が服部半蔵を使い、血眼で手に入れようとしている箱の中には、織田信長暗殺に関する重大な秘密が隠されていた。衝撃の事実を知った五右衛門は単身で大坂城に乗り込むが、思いがけなくも茶々と再会することになる。かつて信長のいた安土城で、五右衛門は少女だった茶々の護衛を任され、互いにほのかな恋心を抱いていたのだった。
ついに自らの運命と向き合い、闘うために立ち上がった五右衛門。侍を夢見ながら運命に翻弄されていく霧隠才蔵。権力を手に五右衛門の愛する人々を奪っていく豊臣秀吉。次の天下を狙い、秀吉暗殺を企てる石田三成。戦乱の世を終わらせるために心を砕く茶々。新しい時代を目指そうとする徳川家康と服部半蔵。それぞれの思いを胸に、壮絶な戦いの火蓋は切って落とされようとしていた。
時代劇というより、時代劇の舞台を借りたヒーロー物という印象。
アクションも演出も格好良く、映像も美しく、ストーリーも明快な割には飽きさせなかったです。
アクションヒーロー物が大好きな人には、堪らない映画だと思います。
日本のアクション系の映画もここまできたか、という感じでうれしかったです。
キャストもかなり豪華で、見知った顔があちらこちらに出ています。
大胆にアレンジした歴史観も、私は気に入りました。
CGが数箇所、やりすぎというか、しょぼかった点がなかったわけではありませんが、大満足の映画でした。
続編の予定もあるとかないとか。
かなり期待しちゃいますね。
内容★★★★★
2010/03/20 (Sat) 18:43
Marvel Comics
May 2010
Romulusに捕えられたRuby Thursdayが、Wolverineの下に帰ってきた。しかし、彼女はWolverineに襲い掛かるのだった。SkaarやCloakの助けを借り、Rubyは刑務所に送り返されたが、Wolveirneの計画はすべてRomulusに知られてしまったのだった…。
"7 THE HARD WAY"完結編。
といっても、何にも話が進んだように思えないのは、私だけでしょうか?
Rubyが何も言わなかったので、Wolverineたちは知る由もないですが、Rubyは娘のことでRomulusに脅されたようです。
Wolverineが今回Romulusの裏を書き続けてこれたのは、その計画がWolverineによるものではなく、Answerという人物によるものだったからです。しかし、彼はRubyを愛していて、その点で計画は破綻してしまったようです。
でもWolverineは、"good"なAnswerよりも"better"な人物を用意していました。
確かに彼なら、誰もその行動を読むことは出来ないでしょう。
Deadpoolならば。
…しかし、Romulusとの対決は、いつまで続くのでしょうか…。
内容★★★
難易度★★
#41-45
2010/03/20 (Sat) 17:06
Marvel Comics
April 2010
Marvel Comics
May 2010
Thunderboltsの追撃をかわすJessica Drew(Spider-Woman)。Ghost, Headsmanをぶちのめし、彼らの乗ってきた戦闘機までをも墜落させてしまうJessica。そしてすぐに、Jessicaの次のターゲットのSkrullの情報が入るのだった…。
全7話・完結編。
ライターのBrian Michael Bendisによると、本当は全24話だったようですが、次にやりたいことに移るため、一時的に完結させたようです。どうも、アーティストのAlex Maleevの意向のようです。打ち切りではないようです。
ストーリーの時間的には、"THUNDERBOLTS #134"の前だそうで、Thunderboltsのメンバーは、Ant-Man, Paladin, Ghost, Headsman, Black Widow IIという顔ぶれになっています。この後のThunderboltsを知っているだけに、感慨深いものがありますが、一方的にやられてしまう彼らは何のための登場だったのかよくわかりません。
で、休む間も無く次のターゲットのSkrullの居場所を突き止めたJessicaですが、相手はSkrull Warriorsで、Jessicaはかなりの苦戦。
Skrullは言います。「なぜ女王はお前の姿になるのを選んだと思う?」と。そう、それは私も気になっていました。
「誰にも気にかけられていないお前が、一番入れ替わりやすいし、気付かれにくいからだ」…それは、殴られるより酷い言葉です。
そして、Jessicaが止めを刺される寸前、背後からSkurllを攻撃する者が…。Ms. Marvel, Wolverine, Ronin, Mockingbird, Spider-Man, Captain America, Luke Cage。
そう、Avengersはちゃんと、Jessicaを気にかけていたのでした。
戦いが終わり、最後のWolverineとJessicaの会話は、胸に来るものがあります。
W: I know what I'm talking about. Took me a long time to learn this: There's nothing wrong with going out and doing what you gotta do. Nothing at all. But when you're lost you come home. You don't run away.
J: I... I don't know who... I don't know who my friends are exactly... Anymore.
W: Look around. You do now. Hey...I know you're feeling screwed over. I get that. But I promise you, I'm still the most screwed over person in the history of the universe.
そして、このTPBには、Motion ComicのDVDも付いてきます。
内容★★★★
難易度★★★
#01-07 + Motion Comic DVD
2010/03/20 (Sat) 12:23
2007
監督:ピーター・バーグ
出演者:ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム
原題:The Kingdom
上映時間:110分
製作国:アメリカ
ワシントンDCのある小学校。父母参観日で両親が見守る中、6歳のケビンが様々な写真を見せながら自分や家族について発表している。そんな時、父親のロナルド・フルーリー(ジェイミー・フォックス)の携帯が鳴る---サウジアラビアにある石油会社の外国人居住区で自爆テロ事件が発生したのだ。
FBIワシントン事務所。フルーリーが鑑識チームに爆破事件の詳細を説明している。死者100人以上、負傷者200人以上。犯人はサウジ警察の制服を着ており、捜査に向かったFBI捜査官のレックスとフランも死亡したと伝えられる。同僚の死を知り涙ぐむ法医学調査官のジャネット・メイズ(ジェニファー・ガーナー)。爆発物専門家のグラント・サイクス(クリス・クーパー)が爆発の規模を説明し、軍が使用する高性能爆弾が使われたと推測する。情報分析官のアダム・レビット(ジェイソン・ベイトマン)はFBIが現地に行くべきだと主張する。爆破が巧妙かつ周到に計画されていたことから、フルーリーはサウジ基盤のアルカイダ・メンバー、アブ・ハムザの仕業だと推察。サウジ政府はアメリカの介入によって統治能力の弱さを露呈させたくないのでFBI捜査を受け入れない。フルーリーは司法長官に、FBIも協力してアブ・ハムザを捕らえるべきだと直訴するが却下されてしまう。
フルーリーはワシントンポスト紙の記者を介して駐米サウジ大使に会い、サウジの大物によるテロ資金調達疑惑をちらつかせ、自分を含めた4人のFBIチーム(フルーリー、サイクス、レビット、メイズ)を現地捜査に派遣できるよう取り計らいを要求。大使は捜査期間を5日間、そして常にサウジ警察が同行するという条件で許可する。
サウジのプリンス・スルタン空軍基地。サウジ国家警察のアル・ガージー大佐(アシュラフ・バルフム)に出迎えられたフルーリー達はそのまま爆破現場に連れて行かれる。爆発のすさまじさに愕然とする4人。
翌朝。フルーリーらはアル・ガージー大佐から「証拠に触らない」「サウジ警察の立会いなしに聞き込みをしない」「イスラム教徒の遺体に触れない」「自分の目の届く場所にいる」等の条件を言い渡され、捜査は始まった。しかし、FBI捜査官らを一切信頼せず、捜査への介入を許さないサウジアラビア当局の外交儀礼のお陰で捜査は一向に進まない。たった5日間という短い捜査日程によるプレッシャーから身動きが取れず、苛立ちを募らせるフルーリーたち・・・
そんな中、フルーリーはサウジアラビ王国のハレド王子の宮殿で開かれる集会に招かれ、アブ・ハムザを捕らえ、暴力の連鎖を止めるために自分達FBIにも捜査を協力させて欲しいと訴え、理解を得る。新たに指揮を任されたアル・ガージー大佐の下で本格的な捜査が始まった。爆発には盗まれた救急車が使われたこと、救急車があった病院には自爆犯の兄弟が勤めていることが明らかになる。フルーリーらは直ちに兄弟の居場所を特定して急襲、その場にいた全員を射殺する。部屋には英国、イタリア、日本などイラク戦争の有志同盟の大使館の写真があったが、首謀者は見つからない。その帰途、フルーリーらの車が襲撃され、レビットが連れ去られてしまう。爆破の首謀者たちは捜査の停止を求めレビットを人質にしたのだ。
果たしてフルーリーらはアルカイダ・メンバーの本拠地に迫ることが出来るのか?そもそも爆破事件の真犯人はアルカイダなのか。レビットの命は・・・タイムリミットは後わずか。今、命を賭けた闘いが始まる———。
アクションが思った以上にすごい迫力でした。
こういう戦争関係はどうしてもそれぞれの立場からのバイアスがかかってしまうとは思います。
それを踏まえたうえでの、ひとつの考え方としてみるのがいいのかもしれません。
批判もあるようですが、やはり無関係の人を巻き込むテロが、いくら正当性を掲げようが正しいこととは思えません。
また、日本人にはあまり馴染みのない、宗教間での対立の凄まじさを見ることができます。
見て尚、何がそこまで駆り立てるのかは、私には理解できませんでしたが。
そして、ラストでのお互いの台詞…。
人間が人間である限り、こういうことはなくなりはしないのかもしれませんね…。
臨場感はありますが、カメラのブレがちょっときつすぎるのが難点でした。
内容★★★★