2010/05/22 (Sat) 15:50
朝日新聞出版
2009年4月
赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記載もずさん、研修医・後藤はぐーたらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医はついに医療事故で逮捕された。日本全国各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?
序盤は明るいタッチで描かれていたのですが、徐々にいろいろな問題点が浮かび上がり深刻になっていく様が印象的でした。
「バチスタ」や「ブラックぺアン」とは違い、同じ医療問題でもこちらは手術とかの描写はなく、病院の財政などに焦点が照てられています。
病院だけでなく、地方自治の問題点。
そして、患者の病院に対する姿勢、マスコミ…。
ありすぎる問題点が、わかりやすく描かれていて、考えさせられます。
「光の剣」の清川や速水が少し登場するファンサービスもあります。
「成功したところで華やかな賞賛も受けず、失敗すれば厳しい非難を受けるものと知りながら、どうしてこの人は淡々と医療に従事し続けられるのだろう、と不思議に思う」
「医師も人間で、エラーやミスもし、責められれば立ち直れなくなる繊細さもある」
「メディアはいつもそうだ。白か黒の二者択一。そんなあなたたちが世の中をクレイマーだらけにしているのに、まだ気がつかないのか。日本人は今や一憶二千万、総クレイマーだ。自分以外の人間を責め立てて生きている。だからここは地獄だ。みんな医療に寄りかかるが、医療のために何かしようと考える市民はいない。医療に助けてもらうことだけが当然だと信じて疑わない。なんと傲慢で貧しい社会であることか」
医療もそうだし、教育も…。
内容★★★★★
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2010/05/21 (Fri) 15:50
Image Comics
December 2005
SaraはWitchbladeの正体を訊くために、謎の老人の店に訪れる。始めは、前回同様何も話してくれない老人だったが、SaraがWitchbladeを捨てる覚悟でいることを悟り、Saraを時間の旅に連れて行くのだった…。
過去のWitchblade所有者の映像を見せられるSara。
そこには、"Tales of Witchblade"や"Obakemono"のキャラたちが登場します。
多分、以前にも語られたと思うのですが、Angelus(光)とDarkness(影)のバランスを取るために存在しているのがWitchbladeというわけです。
で、これは今回始めて語られたことだと思いますが、Witchbladeは男性だそうです。だからホストは女性なのだそうです。
それをSaraに説明しているのはDawnという女性。この人も関係しているとは驚きでした。多分この人のコミックも出ているはず。
そして、過去の所有者たちの魂や記憶を全て受け継いで、Saraは生まれ変わります。
やがて目覚めたときには3日経っていました。
内容★★★★
難易度★★
#86-92
#51-100
2010/05/21 (Fri) 14:14
Image Comics
October 2005
Image Comics
November 2005
Image Comics
November 2005
ロシアのマフィアたちが殺戮された現場の検証を行うSaraとGleason。みんな腕や脚が無残に引き千切られているが、凶器を使った様子はない。まさか素手?そして、捜査に介入してくる、異様な雰囲気のFBI二人組み。事態は思いがけない方向へと進んで行く…。
犯人は、Captain Americaの失敗作みたいなもの。ようは、実験で造られたスーパーソルジャーの欠陥品といった感じです。
その彼が、介入してきたFBIの一人に(本当のFBIであるかどうかは不明)精神を操られて、ロシアマフィアたちを殺したというわけです。
で、逃亡する犯人。見失ったFBIは、Saraたちを利用して追跡。あわよくばWitchbladeも奪おうと目論んでいたようです。
ちなみにもう一人はX-MenのPyroみたく、炎を発生させる能力を持っていました、
今後この組織がSaraの前に立ち塞がるのでしょうか?
今回もWitchbladeの新しい使い方を発見。光を発することができ、懐中電灯の代わりになります。
…。ふ~ん、便利なことは便利ですね…。
内容★★★★
難易度★★
#86-92
#51-100
2010/05/21 (Fri) 10:12
Image Comics
September 2005
前部署で懇意にしていた掃除のおばさんMollyの孫が行方不明になった。警察は失踪から24時間経たないと動いてくれないため、Mollyは部署違いのSaraに頼みに来たのだった。
物分りの良い上司Captain Peyrouxの許可を得、Gleasonと共に捜査を開始するSara。時は一刻を争うが、時間ばかりが悪戯に過ぎていく…。
ちょっとおとなしめのエピソードですが、会話とイラストの雰囲気がとてもよく、なかなか楽しめました。
Witchbladeは、攻撃・防御はできますが、捜索には役に立たないことが判明しました。でもこの頃一番能力を発揮しているのは、開錠というのがなんともいえないところです。
ただ、犯人の目星さえつかずに終わっています。
内容★★★★
難易度★★
#86-92
#51-100
2010/05/21 (Fri) 02:42
幻冬舎
2003年2月
30年前、中学教師だった松子はある事件で馘首され故郷から失踪する。そこから彼女の転落し続ける人生が始まった……。一人の女性の生涯を通し愛と人生の光と影を炙り出す感動ミステリ巨編。
映画を観てからずっと気になっていましたが、ようやく読みました。
映画もうまくまとまっていてよかったと思いますが、やはり時間の制約から削られている部分(変更点も)も結構あり、心理描写も含め原作を読んだ価値がありました。
風俗や美容師の内容もかなり詳しく書き込まれています。
ちょっとしたタイミング、選択で人の運命って大きく変わってしまうのだなぁ、としみじみ思いました。
それと、今現時点でのその人を見ただけでは人は判断できないってこと。誰にでも過去はあり、それを知りもしないで人を判断するのは行けない気がしてきました。
特に新聞やテレビなどの事件の報道を見ても、最近は軽率な感想は持たないように心がけています。
「女が男を殺すからには、それなりの事情があるものなんだよ。それを調べもしないで、一方的に松子を悪者にするってのは、感心しないね」
「きっと俺は、目の前にいる明日香が、明日香のすべてだと思い込んでいたんだろうな」
「ここにいる明日香は、生まれてから今までの、いろいろな人との関わりや経験の積み重ねの上に、存在しているんだなって…」
松子は報われない一生を終えてしまいますが、気になるのは笙と明日香のその後。
その2人の4年後が描かれた「ゴールデンタイム」もそのうち読みたいと思います。
内容★★★★