2010/07/23 (Fri) 01:27
河出書房新社
2010年5月
<あなた>と<私>・・・名前すら必要としない二人の、密室のような恋。現役高校生でデビュー、「ナラタージュ」で大ヒットを遂げた島本理生がついに初めての本格的な恋愛小説に挑む!
『あられもない祈り』に寄せて
『あられもない祈り』は、「私」と「あなた」の物語です。
名前すら必要としない二人の、密室のような恋愛を通して、幼い頃からずっと自分を大事にできなかった主人公が、生きるための欲望を得るまでを書きたいと思いました。
今回、初めて結婚している男性との恋愛を真っすぐに書きました。
社会的に肯定されないことを書くのは、やはり難しかったです。
それでも恋してしまう気持ちや、時として、ずるさと切実な愛情が同居してしまうのも人間だということを、擁護するのではなく、できるだけ赤裸々に、書くことができたらと思いました。
書いている最中、体の内側から言葉が引きずりだされるような、どろっとした熱い感覚がまとわりついていました。
読んで下さった方に、その熱が伝われば幸いです。 島本 理生
ストーリー的にはどうってことないですが、その場その場で感じる主人公の心理描写など、何か生々しいくらいリアルで、それでありながら詩的にも感じてしまう、不思議な体験でした。
島本理生さんの本、初めて読みましたが、言葉とか、小物とか、素晴らしいセンスをお持ちのようです。
思った通りには、理想通りには動かない人の心、自分の心…。
本当に、人間って…。
内容★★★★
PR
2010/07/22 (Thu) 17:59
Marvel Comics
June 2010
Marvel Comics
June 2010
Marvel Comics
July 2010
Morbiousの指令により、別次元の地球を回り、ゾンビのサンプルを集めるA.R.M.O.R.のMachine ManとHoward the Duck。Morbiusはそのサンプルから血清を作るのが目的だった。Earth-483に降り立ったMachine ManとHoward the Duckは、Harry Kaneの娘Jacali Kaneを助けることなり、彼女はそのまま仲間になるのだった。
"Marvel Zombies 4"からの正統な続編・全5話前半。
Morbius関連は"Amazing Spider-Man #622"とリンクしており、"Mighty Avengers"でのJocastaがUltronと寄りを戻したことで、失恋でオイルで酔いつぶれるMachine Manなど、結構他タイトルとの細かい関連が多いです。
変な3人組が旅するのは、西部劇の世界だったり、H.G.ウェルズの描くような世界だったり、中世のような世界だったり。
#1は結構シリアスだったのですが、それ以降はちょっと破天荒気味かな。
内容★★★
難易度★★★
#01-05
2010/07/22 (Thu) 11:54
2010/07/22 (Thu) 09:55
2010/07/22 (Thu) 00:43
角川書店
2010年4月
恋愛に縁のない人生を送って二十五年の磯野。大学時代の友人で、アマガエル色の軍服を着た大男・ロンメル。ちょっと天然な後輩・犬さん(♀)。三人は仕事にあぶれ、磯野のアパート(六畳一間)で貧乏暮らしをしていた。
そんなある日、公園に現れたアフロの紳士に、磯野は「特殊法人・鳩航空事業団」に誘われる。吉本興業ビルの屋上に居をかまえるこの組織は、鳩が恋文を運ぶ「ハトコイ便」をはじめとする伝書鳩サービスを提供していたのであった…。
クラウジウスの原理とは……
「熱を低温の物体から高温の物体へ移動させ、それ以外に何の変化も起こさないような過程は実現不可能である。
すなわち、エネルギーは必ず高い方から低い方へと流れていく。
すなわち、人は安きに流れるものだ。
すなわち、女の子はみんな見てくれがいいだけの男のところに行ってしまうのだ!!」…という原理である。
第1回野性時代フロンティア文学賞受賞作
ということですが、ラノベ?
軽い文体に軽い人物描写。
ユーモアを交えているのはわかるのですが、伊坂幸太郎さんとか西尾維新さんと比べると、センスの違いが…。
あまりにアニメ的キャラ設定は、好みが分かれるところだと思います。
さらっとした小説とも言えますが、印象に残らない感じです。
内容★★★