2010/01/19 (Tue) 09:29
2007
監督:クレイグ・ギレスピー
出演者:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、パトリシア・クラークソン、ケリ・ガーナー
原題:Lars and the Real Girl
上映時間:106分
製作国:アメリカ合衆国
雪が降り積もる小さい田舎町。そこに暮らすラース(ライアン・ゴズリング)は、人一倍優しくて純粋な心を持つが、極端にシャイで女の人と話すのが苦手。町の人々は、26歳のラースにずっと彼女がいないことを心配していた。そんなある日、彼に人生で初めてのガールフレンドが出来た。だが、それは等身大の人形・ビアンカだった! しかし、兄夫婦をはじめ、街の人たちは驚きながらも彼を傷つけないように、どうにかビアンカを受け入れようとする。そして、本当に彼女を愛しているラースの様子を見るうちに、ビアンカの存在が次第にみんなの心を癒していく…。そして、ラースにもある変化が訪れる――。
ドラメディ(コメディドラマ)のカテゴリーに分類されていますが、私にはコメディ色はかなり薄く感じました。
笑えたのは、ラースが初めてビアンカを兄夫婦に紹介したシーンの兄夫婦の反応くらいでした。
なぜかというと、兄夫婦が教会に相談にいったときの、一人の老婦人の言葉が胸に突き刺さったからです。
ラースの行動を笑う人たちに、犬に服を着せる人、UFOに夢中になっている人などを指摘します。違いはないと。
そうですよね、何を基準に正常かそうでないかを判断するのでしょう。
人と違うことをしたら異常ならば、みんな異常ですよね。
そして、この映画では、ラースに合わせてくれる人がほとんどで、馬鹿にしている少数派はほとんど目立つことはありません。
あたかもビアンカが生きているように、真剣に接してくれる人々…。
そんなシーンを見ているだけで、何か心温まり、幸せな気分になってきます。(私はあまり目が良くないせいか、本当に生きているように見えてしまったことが何度かありました。)
自分に理解できないからと言って拒絶するのではなく、寛容に受け止めることができる心を持ちたいですね。
大きな感動はないけれど、静かに心揺さぶられる映画でした。
内容★★★★★
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