2009/07/17 (Fri) 11:57
DC Comics
February 1989
DC Comics
March 1989
DC Comics
May 1989
第3部:THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASE
1998年11月5日。"V"は政府の諜報施設を次々に爆破する。これをきっかけにロンドンでは暴動が頻発するが、これは彼の最終的な目的ではなく、ただの混沌状態であり、この後に自主的な秩序としてのアナーキズムが確立されると"V"はイヴィーに伝える。また"V"は最初から「フェイト」をコントロールしていたことが明らかになり、これがアダム・スーザンの精神をさらに不安定なものにしてしまう。
一方フィンチは"V"がいた強制収容所の跡地へ向かい、彼の心理を理解するためにLSDを服用する。幻覚によって深い洞察力を得た彼は、「シャドウ・ギャラリー」が廃駅となった地下鉄のヴィクトリア駅にあることを突き止め、"V"と対面して彼を射撃する。「この服の下には理念しかない。理念を銃弾で殺すのは不可能だ」と"V"は語ってその場を離れるものの、彼はイヴィーの腕に抱かれて絶命する。イヴィーは"V"の仮面をとって彼の正体を知りたいと思うが、彼が本質的にどのような存在であるかを理解し、彼のスペアの衣装と仮面をまとって、新たな"V"となることを決意する。
一方ロンドンは混沌に包まれ、ローズはアダム・スーザンを撃ち殺して政府への復讐を遂げる。そして自分の部下に殺されるクリーディ。フィンチの報告により政府は"V"が死亡したことを国民に告げるものの、群衆の前に"V"となったイヴィーが出現し、これに刺激されて大規模な暴動が発生する。
"V"の最後の望み通り、イヴィーは彼の遺体を爆薬が満載された地下鉄車両に乗せ、首相官邸の下で爆発させる。そして彼女は暴徒から救い出したドミニクを「シャドウ・ギャラリー」に迎え入れ、かつて自分がされたように、"V"の理念の後継者としてドミニクの教育を開始するのだった。
全体主義の体制が崩壊したイギリスだが、自主的な秩序がこの先訪れるのかは不明なままである。炎に包まれるロンドンを後にして、フィンチは1人で地方へと去っていくのだった。
ついに完結です。
台詞が多いせいか、かなり長く感じました。
Vが撃たれたときの台詞
"Did you think to kill me? There's no flesh or blood within this cloak to kill. There's only an idea. Ideas are bullet-proof."
を読んだ時、映画「銀河鉄道999」のキャプテンハーロックの言葉を思い出しました。
あんまり記憶は確かではないけれど、「親から子へと意志は継がれていく。本当の永遠の命というものはそういうものだとオレは思う」
確かそんなようなことを言っていたような気がします。
そんな信念みたいなものがあれば、人は強く生きていけるのかも知れません。
私も見つけられるといいのですが…。
内容★★★★
難易度★★★★
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