2009/09/07 (Mon) 13:40
2008
大木琢郎、33歳、独身。天国へ行った母親が残した庶民的な定食屋「こころ屋」を営む心優しいブサイク。イタリア留学経験もあり料理の腕前も人柄も完ぺきでお店の人気者だが、女性とはまったく縁がない。ある日「こころ屋」に新人アルバイトで超美人の寛子ちゃんが入ってくる。彼女の一挙一動に胸がキュンキュンする琢郎。ついに、思い切って告白するが、あっさり振られてしまい、寛子ちゃんはお店から出て行ってしまった。
その後、琢郎は友人の結婚式に着ていくスーツを買いに行った紳士服屋で、着るだけでハンサムになれる「ハンサム・スーツ」を手に入れる。愛くるしい顔にもこもこボディの着ぐるみのようなスーツに袖を通すと、スーツが体にぴったりとフィットして顔も体型も目覚めるようにハンサムになった。ハンサムな男に変身した琢郎は、光山杏仁として、瞬く間に人気カリスマモデルとなる。
一方、告白してからお店を辞めてしまった寛子ちゃんへの想いを断ち切れない琢郎。杏仁に変身して、ハンサムな姿で彼女の前に現れるものの、再び振られてしまう・・・。
しかし、ハンサムな杏仁の日々は超モテモテ! 誰もが憧れる人気トップモデル來香からアプローチされる。生まれて初めて美人に好意を抱かれ、夢見心地の琢郎。そして、琢郎として定食屋に戻ると、寛子ちゃんの代わりに入った新人アルバイトの本江が笑顔で迎えてくれる。ブサイクだけど仕事は完ぺきで、一緒にいると落ち着く存在。だんだん本江のことが気になっていく。
定食屋の主人とモデルとしての二重生活を送る琢郎。いつしか、杏仁としての華やかな人生に比べ、本来の自分の人生が色あせて見えてきてしまう。
そんなある日、琢郎は「ハンサム・スーツ」にお湯がかかると、シワシワになってしまう弱点があることに気付き、再び紳士服屋を訪れた。そこで、お湯がかかっても平気な「パーフェクト・スーツ」を勧められる。しかし、そのスーツは一度着ると、二度と脱げない!
琢郎は究極の選択を迫られる。「こころ屋」とその仲間や友達を捨て、杏仁としての超人気モデルで女性にモテモテのハンサムな人生を選ぶのか?琢郎としてのブサイクでモテない人生を選ぶのか?そして、憧れの寛子ちゃんとは・・・。
モデルとしての大舞台、東京ガールズコレクションのステージが数日後に迫っていた。
軽い気持ちで観られる映画。
ストーリーは単純ですが、谷原章介さんのその滑稽な仕草や姿勢に笑ってしまいます。
もてない人は、その仕草や姿勢に拠るものも大きいのかもしれません、なんて思ったりもしました。
クサイといってしまえばそれまでかもしれませんが、純な気持ちで観ればかなり楽しめるはずです。
ただ、人間は外見より中身が大事だよ、というのがこの映画のテーマだとするならば、何かそれは違う気もします。
そうであるならば、「恋しくて」のような結末にならなければいけない気がします。
この映画の結末はそれより少しずれています。
深く考えると手放しでは楽しめなくなるので、まあありえない話なので、肩の力を抜いてみんなでワイワイ観るのが向いている映画かもしれませんね。
内容★★★★
PR
Comment