2010/04/14 (Wed) 15:22
光文社
2009年3月
スラム、物乞い、ストリートチルドレン、売春婦の生と性…1日1ドル以下で暮らす人々と寝起きを共にした気鋭のノンフィクション作家が語る。
泣けて、笑えて、学べる、ビジュアル十四講。
第1部 スラム編(スラムの成り立ち;人々の暮らしと性;表の職業・闇の職業 ほか)
第2部 路上生活編(路上生活者とは;恋愛から婚姻;出産から葬儀 ほか)
第3部 売春編(売春形態と地域;売春婦の実態;性の国際化)
スラムの住人は、何を食らい、どこで愛し合うのか。路上の物乞いは、どうやって、いくらぐらい稼いでいるのか。ストリートチルドレンや売春婦が求める笑いや愛情とは何か。マフィアが行う貧困ビジネスとはどういうものか。これまでメディアが目をそむけてきた「絶対貧困」に生きる人々の息吹きを伝える「世界リアル貧困学講義」。あなたの人間観、世界観が変わる一冊!
いかに自分が表面のことだけしか知らなかったのかを思い知らされるドキュメンタリーでした。
全人口の半数が2ドル以下生活を送っているなんて…。
それぞれの国にあるそれぞれの事情…。
目を背けたくなるような現実。
映画「スラムドッグ$ミリオネラ」の幼少時代のようなことが、本当に起きているのですね。
読めば読むほど、お金を援助したり法を整備するだけではどうにもならないであろうことがわかってきます。
本当に複雑で難しい問題が横たわっています。
現場に深く足を踏み入れた筆者だからこその、生の実態を垣間見せていただきました。
表面だけではわからないことはたくさんあります。
何を語るにしても、うわべだけで判断するのはやめにしたいものです。
こういう良書をもっともっと読んで、もっといろいろなことを学びたいです。
内容★★★★★
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