2011/04/04 (Mon) 09:57
角川書店
2011年2月
もつれる感情、裏切りの感覚―。チームの信頼が揺らぐとき、最大の危機が訪れる。千人もの若者を集めてゲリラ的に行われる野外DJイベント・解放区と、破壊工作を繰り返すリベレイターと呼ばれる一団。ふたつの集団に接点を見出したクチナワは、解放区への潜入捜査を命じる。ダンサーのケンに心奪われるカスミ、燃える嫉妬に苦しむタケル。無関係と思われた情報の断片が集まるとき、巨大な敵が姿を現す。
3人の危い、微妙なバランスで成り立っている関係がよかったです。
今回は、アクションとキャラの内面の描写もほどよかったとも思いました。
少しずつ明らかになる謎。
先が楽しみになってきました。
これで完結ってことはないでしょう。
…ですよね?
内容★★★★
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2011/03/26 (Sat) 13:13
角川書店
2011年1月
カスミはタケルとホウを父・藤堂の知人が運営する麻薬中毒者の更生施設に連れて行き、二人に初めて身の上を打ち明けた。藤堂の組織と活動について、そしてクチナワとの関係について…。しかし、その日の深夜、施設が何者かに襲撃される。一瞬にして施設を壊滅に追い込んだのは、特殊な戦闘用ナイフだった。
だんだん面白くなってきました。
ようやくカスミの父親の正体が判明。
まだ、タケルの家族が殺された理由、カスミの目的、クチナワの目的などは明らかになっていないし、楽しみになってきました。
感情移入するほどキャラの書き込みがあるわけではないけれど、それはそれでクールでいいのかもと思えてきました。
内容★★★
2011/03/16 (Wed) 16:04
角川書店
2010年12月
クチナワから指令が下る。それは、川崎・ミドリ町への潜入捜査だった。街の周辺では、四人の子供が死体で発見された。何棟ものアパートに二千人もの外国人が住みつき、治外法権の土地となっているという。身分を偽って街に入り込んだタケルたちは、自警組織「保安隊」に食い込むが、三人の前にサルや麒麟の面をかぶった異様な集団が現れる…。
ようやくキャラが動き出してきたように感じました。
深みはないものの、3人の関係は結構面白かったりします。
未だ明かされない謎だらけのカスミの正体が一番気になるかな。
行き場を失った外国人というテーマはよいと思うのですが、あっさりめに終わってしまっているのが残念です。
まるで知らなかったのですが、これドラマになってたんですね。
…イメージ違うかな?
私は小説だけでいいです。
内容★★★
2011/03/15 (Tue) 10:24
角川書店
2010年12月
子供の頃、家族を何者かに惨殺され、怒りに衝き動かされるタケル。中国残留孤児三世に生まれたことで日本人を憎むホウ。出自から目的まで、すべてが謎に包まれたカスミ。そして、三人を特殊捜査チームに仕立てようと目論む、警視庁の異端者クチナワ。ここに「カルテット」の伝説が幕を開ける。それぞれの想いを秘めた三人と異端の刑事、四人が犯罪に立ち向かう、興奮の新シリーズ。
う~ん、ありふれた感じがしないでもないストーリー展開で寸。
書き方が簡潔すぎるのか、境遇の割に登場人物に感情移入できるほどのものは伝わってこないし。
これはプロローグということで、今後キャラの書き込みが増え、魅力的になることを期待したいです。
内容★★★