2011/06/30 (Thu) 09:47
宝島社
2011年5月
「今日的テーマを扱いつつ、難易度の高いテクニックを駆使し、着地の鮮やかさも一級品である」と『このミステリーがすごい!』大賞選考委員・茶木則雄が絶賛した2011年『このミス』大賞優秀賞受賞作です! 長崎県南児童相談所の元所長らが語る、ある少女をめぐる忌まわしい事件。10年前にいったい何が起きたのか。元所長、医師、教師、祖母……様々な証言が当時の状況を明らかにしていく。大ベストセラーとなった『告白』形式の語りに、大きな謎が加えられたミステリー。関係者を訪ねてまわる男の正体が明らかになるとき、哀しくも恐ろしいラストが待ち受ける!
構成もうまく、オチも含め、まとまりのある作品だと思いました。
奇抜さはないものの、その代わり無理もなく好感が持てました。
連鎖していく虐待…。
暴力を振るわなければいいというものでもなく、何もしない(できない)という親の姿勢に一番フラストレーションが溜まったかな。
犯罪者は周りが作り上げる、ともいえるのかもしれません…。
内容★★★★
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