2009/02/03 (Tue) 09:32
講談社
2005年10月
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。
とりあえず、生徒に薦める本について何を参考にしようかと思い、見つけたのが「本屋大賞」。
「芥川賞」だのなんだのは、国語が苦手な生徒には重いかなと思い、こちらを参考にすることにしました。
ここんとこずっと英語漬けで、小説はほとんど読まなかったので、知らない著者ばかりでした。
これはイカンと思い、少し勉強することに。でないと、生徒にも薦められない…。
読んだことがあるのは、恥ずかしながら、2006年4位の「容疑者Xの献身」(東野圭吾)と、2009年ノミネートの「流星の絆」(東野圭吾)いう有様。う~ん、先は長い。
で、3冊目となるこの本。
2006年11位
すごく人気のある作家だそうですが、本当に知りませんでした。
この本だってドラマの原作だと思ってたくらいですから…。選んだ理由もドラマの本ならとっつき易いかと…(全然関係なかったですけど、念のため。)
主人公は超能力を持っていますが、それが話の中心にあるわけではなく、政治をわかりやすく絡めた、生き方を問う物語のようにも思いました。
今の政治の現状を知るうえで、かなりわかりやすい本かもしれません。
これをきっかけに、政治への関心が高まるといいなぁと思います。
ある程度政治を知っている方にはありきたりの内容かもしれませんが、時々放たれる鋭い言葉には考えさせられるものがあります。
ただ、物語的には中途半端に終わっている感じで、途中で放り出されたような気分でした。
なんかしっくりこなくて調べてみたら、どうやら「モダンタイムス」という続きがあるようです。
評価はこの50年後の物語を読んだからしたほうがいいのかもしれません。
内容★★★★
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