2010/02/03 (Wed) 10:18
2006
監督:細田守
声の出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵
上映時間:98分
紺野真琴は、あるきっかけで過去に遡ってやり直せる『タイムリープ能力』を持ってしまう。使い方を覚えると、日常の些細な不満や欲望に費やしてしまう。バラ色の日々…のはずが、親友の千昭から告白を受け動揺した真琴は、タイムリープで告白を無かった事にしてしまう。やがてそれがとんでもない事件を招く事になり…。
主役の真琴の叔母は、原作の主人公だったんですね…。
観てるときは気付きもしませんでしたが、言われてみれば、タイムリープについて知っていることも、自分とは性格が違うということを強調するところも納得。
この作品は、続編というか、2代目という位置付けなのですね。
タイムリープについてはいろいろな解釈がありますが、この映画ではそれが重要視されているわけではなく、あくまでテーマは青春を描くことにあるのだと思いました。
なるほど、観ていて、胸が締め付けられるような切ない気持ちにさせられます。
あの青い空、白い雲、静まり返った校舎、やたらに視野の狭い自分とそれに気付いていない自分、先のことなんて遠い未来だと思ってまったく考えなかった自分、そのときが永遠に続くと思っていた自分…。すべてはあっという間なのに…。
そんな学生時代の生活というか、想いがとても上手く描かれている映画だと思いました。
青春時代は帰っては来ないけれど、この映画は、そんな愚かでピュアな自分を思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。
また、声優さんたちの素人っぽさがこの映画には合っていて、とても良かった気がします。
そして、この主人公の声を演じた仲里依紗さんをそのまま主人公にした実写映画ももうすぐ公開するそうですね。
どこまでこの素晴らしいアニメに迫れるのか、楽しみです。
内容★★★★★
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