2009/10/12 (Mon) 20:26
集英社ジャンプ・コミックス
2008年9月
特殊な力を秘めた瞳=十字眼(ゼロイン)を持つティスタは、神父が指名した標的を殺すスナイパー・ミリティアとなり、N.Y.中の悪人を怯えさせている。神の御名の下、殺人を繰り返すティスタだが、常に孤独を抱え罪の意識に苛まれる。近頃は左目に異常が現れるようになり、精神的に追い詰められていた…。
その正体を知りながら、自分の前から姿を消したティスタを探し続けるアーティー。ある日、彼の前に学生を装ったFBIのスノウが現れ、ティスタの情報を巧みに得る。 そんな中でも、戦いに身を投じるティスタ…。だが、精神的に不安定な彼女は不始末を連発。それに対して教会は、修道院騎士位階を剥奪という裁きを下し、施設に幽閉。
益々精神的に追い詰められていくティスタに、次の聖務を全うすれば復位できるという、ラストチャンスが与えられた。その言い渡された標的は…アーティー。ティスタの十字眼が初めて見た…危うさと、輝きと、ほんの少しの懐かしさを持った瞳の持ち主…彼女の心を揺らした唯一の人間…。そんな彼に対してさえ、標準を合わせたティスタは…。
完結。
1巻とは対照的に、暴走するティスタは苦戦を強いられていくことになります。
そして彼女の過去が明らかにあるあたりから、内容の密度は一気に濃くなり、なかなかに面白くなって行きます。
アーティーとの過去の関係がちょっとベタな気がしないでもないですけれど。
締め括り方も良かった思います。
2冊というと短い気もしますが、だらだら長いより、この話的にはよかったのかもしれません。
内容★★★★
PR
Comment