2009/09/08 (Tue) 10:38
2007
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女に生まれた美しいヒロイン・セシーリア。兄妹のように育てられた使用人の息子・ロビーを、身分の違いを越えて愛しているのだ、と初めて気づいたある夏の日、生まれたばかりの二人の愛は、小説家を目指す多感な妹・ブライオニーのついた哀しい嘘によって引き裂かれることになる。 生と死が背中合わせの、戦場の最前線に送り出されるロビー。彼の帰りをひたすらに待ち、「私のもとに帰ってきて」と手紙をしたため続けるセシーリア。そして、自分の犯した罪の重さを思い知らされるブライオニー。セシーリアとロビーは、再び会えるのか?ブライオニーが罪を贖える日はやってくるのか?三人の運命は、無情な時代の流れの中に呑み込まれていく…。
原題:ATONEMENT
最初は地味だな~なんて思って見てましたが、とんでもない。
いつのまにか世界に引き込まれている自分がいました。
嫉妬と潔癖さと残酷さという、多感な少女ブライオニーの描写は戦慄さえ覚えました。
ささいなことをきっかけに、長いうねりに巻き込まれ翻弄されてしまう人生…。
人の人生はそういうものかもしれませんね。
そして、衝撃のラスト。
このラストは、私には、「シンドラーのリスト」のこともいっているような気がしてなりませんでした。
すべてはそういうことなのだと思います。
セシーリア役のキーラ・ナイトレイは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「ラブ・アクチュアリー」などで有名ですね。同主演・監督コンビの「プライドと偏見」、実在した賞金稼ぎを描いた「ドミノ」を観てみたいと思っています。
ロビー役のジェームズ・マカヴォイは、「ウォンテッド」が印象的でしたが、「ナルニア国物語」のタムナス(ルーシーが最初にナルニアで出会う人物)と知って思わず、あっと声が出てしまいました。どうりで馴染みのある顔だったわけですね。
というわけで、ともかく深い映画でした。
原作の小説"Atonement" Ian McEwan も時間があったら挑戦したいです。
内容★★★★★
PR
Comment